アフリカ・ソマリア沖アデン湾で海賊対処に当たるため、海上自衛隊の護衛艦「ありあけ」(4550トン、江澤斎高艦長)が13日、佐世保を出港した。新型コロナウイルス対策として2週間は日本近海にとどまり、全員のPCR検査をして陰性が確認された後に現地に向かう。
ありあけの派遣は2回目。海自佐世保地方総監部によると、隊員約190人と海上保安官8人が乗艦し、海域を航行する船舶の護衛などを担う。海自の海賊対処は2009年に始まり、今回で第37次隊。これまで約4千隻を護衛してきたという。
佐世保市干尽町の倉島岸壁で出国行事があり、山本朋広防衛副大臣は「全員が任務を全うし、無事に帰るよう期待している」と訓示した。江澤艦長が出国を報告後、隊員らを乗せて出航。関係者約40人が見送った。
新型コロナ感染拡大防止のため、派遣隊員家族の行事参加は取りやめた。