任期満了に伴う神奈川県真鶴町長選は13日投開票され、新人で元町職員の松本一彦氏(54)が、現職の宇賀一章氏(68)と新人で法務団体役員の北澤晃男氏(50)を大差で破り、初当選した。
2期8年の「宇賀町政」の評価や、人口減少、地域経済活性化への対応などが争点となった。
松本氏は「町民が主人公になるまち」を掲げ、中学校の完全給食や多世代交流拠点の整備など子育て支援の充実を訴えた。宿泊施設を改修した誘客や空き家活用事業も公約に掲げた。前回2016年の町長選で宇賀氏に敗れた元町長の支援も受け、選挙戦を進めた。
宇賀氏は移住促進などの2期8年の実績を強調するとともに、地域防災力の強化を訴えたが、町政刷新を求める声をはね返せなかった。北澤氏は「自然や文化、アートによるまちづくり」を掲げたが、及ばなかった。
投票率は71.78%で、前回を4.94ポイント上回った。
当日有権者数は6407人(男2974人、女3433人)。