2020年の対馬観光客 推定11万人 18年実績比8割減

 対馬市の比田勝尚喜市長は14日、今年1年間の対馬の観光客実数の見通しについて、2018年実績の8割減となる約11万人との推定値を示した。日韓関係の冷え込み、新型コロナウイルス問題を受けた今年3月時点の推定値で、比田勝市長はその後の感染拡大を踏まえ、「(最終的には)さらに厳しい数字になる」との見方を示した。
 定例市議会一般質問で、伊原徹議員(新政会)に答えた。
 市によると、18年の観光客実数は約54万人。うち、韓国人客は約41万人と過去最多を記録していた。
 市が今年3月に策定した本年度から6年間の第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略では、最終年度となる25年度の観光客実数の目標値を60万人(韓国人客32万人、国内客20万人、韓国以外の外国人客8万人)としている。ただ、コロナ禍で韓国航路は今年3月中旬から運休。比田勝市長は「国、県の支援を受け、国内誘客に尽力したい」と述べた。

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