安倍政権最後の日となった16日は、自民党の菅義偉総裁(衆院神奈川2区)も第99代首相に指名されるまで、落ち着いた様子で官房長官としての公務や日課をこなした。
午前6時45分すぎ、東京・赤坂の衆院議員宿舎を出た菅氏は、スーツの上着を脱いだクールビズ姿で約30分にわたり、周辺を散歩した。毎朝のウオーキングは菅氏の日課で、歩きながら携帯電話で連絡を取る場面も。通行人から「頑張ってください」と激励を受けると、笑顔で頭を下げて応じていた。
散歩後、国会近くのホテルで朝食を済ませると同8時45分ごろには首相官邸に入り、報道陣に「おはようございます」とあいさつ。辞表を取りまとめる臨時閣議に出席した後、同10時すぎにはブルーのネクタイを締め、自民党本部で広報用の写真撮影に臨んだ。
午後0時40分ごろからは、官邸のエントランスで花束を受け取った安倍晋三首相を見届けた。官邸を後にする安倍氏の車列が見えなくなるまで拍手を送り続けていた。