農業体験を通して学んだこと
先日、とある用事で農業体験をしてきました。
子供の頃に遠足でさつまいも掘り体験をして以来で、ほぼ初めての農業体験だったのですが、とても良い経験になり、さらには考えさせられるきっかけにもなりました。
今回は、自身の経験を元に、わたしが思う農業の魅力をご紹介したいと思います。
運動不足の解消
立ったり座ったり何かを運んだり、とにかく運動になり、足腰が鍛えられます。
野菜を掘り起こした後の畑は、土が積もりボコボコしている箇所があったり、バランス感覚が必要とされ、体幹も鍛えられそうな気がしました。
季節を感じられる
日本には四季があります。
そして、それに伴って食材には旬が存在します。
それにも関わらず今はスーパーなどでも一年中いつでも色々な野菜や果物が並んでいて、季節を感じ取る機会が減ってきています。
畑仕事をすると、時期により収穫できるものが違うので、より季節を感じ取ることが出来ると思います。
心が満たされる
野菜を収穫している時、手入れのための草むしりをしている時など、夢中になれる為、時間を忘れます。
どんどん都市開発が進む中、緑に囲まれた静かな環境で集中して何かに取り組むことは貴重な体験ではないでしょうか。
実際に、農作業にストレス軽減効果があるという報告もあります。
さらには、うつ病は幸せホルモンであるセロトニン不足が関係しているのですが、畑仕事はそのセロトニンを増やすのに良いとも言われています。
セロトニンが正常に分泌されるためには、規則正しい生活や太陽の光を浴びること、適度な運動が必要だからです。
さて、畑仕事をイメージしてみてください。
作物を育てるには、毎日同じリズムで生活する必要がありますよね。
例えばその日の気分で水やりをしたりしなかったり、なんてあり得ないからです。
そして、基本的には外での作業なので必然的に陽の光を浴び、さらには身体も動かすことになります。
このことから、農作業がうつ病にも良いことがわかりますよね。
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忍耐力と大きな器が育つ
当たり前ですが、種を植えて放っておけば実がなるわけではありません。
水やりや草むしりなど日々の手入れが美味しい野菜を作るのです。
なんだか子育てと似ているのではないかと、ふと思いました。
また、天候の影響も受けます。
これは、人間の力ではどうにもならないことです。
最善を尽くしたとしても、あとは「なるようになる」と、どんと構えるしかないのではないでしょうか。
他にも種まきや収穫などの時期をずらすことも出来ません。
早く実が成って欲しいといくら願っても、野菜が急いでくれるわけではありません。
都会にいると、どうしてもせかせかと生き急いでしまったり余裕がなくなることもあると思います。
わたしも子供の頃から東京で育ったせいか少しせっかちなところがあります。
そのため、今までどっしり構えて時期を待つというようなことが苦手でしたが、待つことの大切さに気付かされたような気がします。
感謝の気持ちを忘れずに
今回の体験を通して、暑い日も寒い日もコツコツ手入れを続け、たくさんの農作物を育てる農家さんって本当にすごいなと感じました。
今は野菜がスーパーで簡単に手に入る為、ありがたみが薄れてしまっていますが、改めて感謝の気持ちを持って食事をいただこうと思いました。
また、買うときも腐らせてしまうなどしないよう、必要な時に必要なだけ買うことも大切ですね。
さて、いかがでしたか?
農業には多くの魅力があります。
実際にやってみて初めて実感できることもあると思います。
機会があれば、みなさんも一度農業体験に行かれてみてはいかがでしょうか。