コロナ報道の役割は 鹿児島で地方紙フォーラム

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オンラインでコロナ禍取材の課題を報告する記者=鹿児島市の南日本新聞会館(南日本新聞社提供)

 山陽新聞社など全国の地方紙12社が参加する「第17回地方紙フォーラムin鹿児島」が17日、鹿児島市の南日本新聞会館であった。新型コロナウイルス禍の中、地域に密着した報道の果たす役割を探った。

 日本地方紙ネットワークの主催。新型コロナの感染状況を踏まえ、初めてオンライン形式で開き、各社の記者が報告した。

 山陽新聞の太田孝一記者は、インターネット上で過熱する感染者への誹謗(ひぼう)中傷の実態を取材。「声を上げられず、苦しんでいる感染者がいることを伝え、読者に身近な問題として考えてもらえるように努めた」と述べた。

 南日本新聞奄美総局の藤崎優祐記者は人口5千人余りの与論島で約50人が感染する事態を追った取材を報告。感染者を中傷する空気は感じられなかったとし「現地に入らなければ分からない実態を伝えることができた」と振り返った。

 河北新報の菊池春子記者はコロナ禍で、東日本大震災による被災経験の伝承や検証の機会が失われていることに触れ「埋没させることなく、震災10年を総括し伝える責任が新聞にはある」と話した。