2020年シーズン「期待はずれ」の5チーム エンゼルスなどが選出

メジャーリーグ公式サイトのウィル・レイッチは日本時間9月19日、2020年シーズンにおける「期待はずれ」の5チームを特集する記事を公開した。レイッチが選んだのはダイヤモンドバックス、レッドソックス、エンゼルス、メッツ、ナショナルズの5チーム。いずれも開幕前にはポストシーズン進出を期待されていたものの、現在は下位に低迷している。

データサイト「FanGraphs」における開幕前と現在の「ポストシーズン進出の確率」を比較してみると、ダイヤモンドバックスは46.7%から0.0%、レッドソックスは64.7%から0.0%、エンゼルスが57.4%から0.7%、メッツは68.3%から20.2%、ナショナルズは76.7%から0.9%となっている。メッツ以外の4チームはポストシーズン進出が絶望的、メッツもかなり厳しい状況だ。

ダイヤモンドバックスは昨季成長した選手たちが軒並み成績を落とし、新戦力のマディソン・バムガーナーも防御率8点台と大誤算。スターリング・マーテイをトレードで放出し、「白旗」を上げた。レッドソックスはチーム防御率が6点台で両リーグワースト。クリス・セールやエドゥアルド・ロドリゲスの離脱により厳しい状況になることはある程度予想されていたが、予想以上の惨状となってしまった。

メッツは実績のある投手を6人揃えたはずの先発ローテーションが機能せず、救援右腕のセス・ルーゴや新人のデービッド・ピーターソンがローテに加わっている状況。これでは上位進出は難しいと言わざるを得ない。昨季王者のナショナルズはスティーブン・ストラスバーグを故障で欠き、マックス・シャーザーやパトリック・コービンも本来のパフォーマンスではない。MVP級の成績を残しているトレイ・ターナーとフアン・ソトを擁しているにもかからわず、地区最下位に低迷することになってしまった。

そして、レイッチはエンゼルスの「誤算」として大谷翔平の名前を挙げている。二刀流での活躍が期待された大谷だが、投手としては2試合で1回2/3しか投げられず、打率も1割台に低迷。長打率は40歳のアルバート・プーホルスを下回っている。チームとして投打両面に課題を多く抱えており、レイッチは「すべてが大谷の責任というわけではない」としているが、大谷の二刀流での活躍を計算に入れたチーム構成である以上、低迷の責任の一端が大谷にあることは否定できないだろう。

© MLB Advanced Media, LP.