JR九州の新観光列車「36ぷらす3」 長崎県産品発信

個室で提供する「和食ステーキ よひら」の料理(JR九州提供)

 JR九州が10月に運行を始める新観光列車「36ぷらす3」。九州を巡るルートのうち、博多-長崎ルートでは長崎市内にある二つの飲食店の食事を提供する。長崎県酒蔵の焼酎や五島名産のツバキを使った箸なども車内販売で取り扱う。
 長崎発博多行きの便は唯一、ディナータイムの運行。個室で「和食ステーキ よひら」(長崎市)、座席で「御飯」(同)の食事をそれぞれ提供する。博多発長崎行きの食事は福岡市内の飲食店が担い、途中の肥前浜駅(佐賀県鹿島市)で日本酒の飲み比べなどを計画する。
 車内にはビュッフェを設け、福田酒造(平戸市)の焼酎、木・haru工房(新上五島町)のツバキを加工した箸など各県産品を販売し、軽食の一つとして五島うどんを予定。地域の文化や食などに関する動画上映やエピソードの紹介もあり、長崎県や九州の魅力を詰め込み、発信する。

車内販売する木・haru工房のツバキを加工した箸(JR九州提供)

 すべてグリーン席で、切符に食事が付いたプランと、座席のみも販売。料金は、長崎発博多行きの場合、大人1人当たり、食事付きプランの個室は1万8500円、同プラン座席は1万3500円。座席のみは8570円。問い合わせはツアーデスク(電092.686.3639、水曜休み)。

「36ぷらす3」のイメージ(Design&Illustration by Eiji Mitooka+DDA)

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