梶谷が軽々と振り抜いた打球は同じような軌道で右翼席に2度飛び込んだ。1点リードの三回1死、「頭の整理ができていた。いいイメージで打席に入れた」。2試合連続の13号ソロを放ち、ソトとのアベック弾をお膳立てした。
七回にも外角低めのスライダーに反応して「久々にいい感覚で打てた」と14号2ラン。今季2度目の1試合2本塁打をマークすると、佐野のアーチも呼び込んだ。
4発7得点で首位巨人に7月30日以来のカード勝ち越しを決め、「常にいいスイングができている」。ラミレス監督も「球を最後まで引きつけられている。他のチームのリードオフマンと比べてもベストな選手」とたたえる。
初回には今季11個目の盗塁に成功。最近5試合で5盗塁と積極性が光る。「ファンの声援が背中を押してくれる」と話す32歳が得点も量産していく。