新型コロナウイルスの影響によって各クラブの補強はあまり動きがなく、それほど移籍マーケットでの盛り上がりも少ない今夏。
しかしその中でもいろいろな選手の取引が行われており、いくつかは注目に値するものも…『Planet Football』から「今夏あまり騒がれなかった移籍9つ」を紹介する。
サンドロ・トナーリ
移籍:ブレシア→ミラン
20歳の「NEXTアンドレア・ピルロ」は、彼が少年時代から愛し続けたロッソネーリのユニフォームを着ることを選んだ。もしこれがユヴェントスやイングランドのビッグクラブだったら、もっと話題になっていただろうが…。
報道では「ジェンナーロ・ガットゥーゾに8番をつけていいかどうかを聞いた」とも。数多くのオファーがある中で苦しむ古豪を選んだ彼の未来はどうなるか…。
フェリックス・コレイア
移籍:マンチェスター・シティ→ユヴェントス
今夏ユヴェントスがマンチェスター・シティに所属していた選手と契約した…という事実はあまり知られていない。パブロ・モレノというスペイン人の18歳FWとトレードで、フェリックス・コレイアというポルトガルの新星が加入した。
彼は昨季ヨングAZへのローンでプロデビューを果たした選手。スポルティングのユース時代にはその見事なドリブルで活躍を見せていた。「NEXTクリスティアーノ・ロナウド」という評価も。
アレクサンダル・コラロフ
移籍:ローマ→インテル
「悪魔の左足」を持つ34歳のサイドバックが、ひっそりとイタリアの強豪の間で取引された。アントニオ・コンテ監督の下にまた経験ある選手が加わった。
事前の噂もあまりなかったが、わずか150万ユーロ(およそ1.9億円)というとんでもなく安い額で取引された。
カイオ・エンリキ
移籍:アトレティコ・マドリー→モナコ
2016年にサントスからアトレティコ・マドリーに引き抜かれたブラジル人左サイドバック。19歳ながらもU-23代表に飛び級で招集されるなど大きな期待を受けた。
パラナ・クルービやフルミネンセ、グレミオにローン移籍して修行した後、今季はフランスリーグのモナコに加入。高いテクニックと攻撃力がリーグアンでどれだけ生きるか注目だ。
トマ・ムニエ
移籍:PSG→ドルトムント
2018年のワールドカップでもベルギー代表の中核だったサイドバックは、パリ・サンジェルマンを契約満了という形で退団。戦力外のような形になったが、すぐに活躍の場が見つかった。
それはドイツの強豪ドルトムント。アシュラフ・ハキミをレアル・マドリーに返却した(後にインテルへ)ために空いたポジションに収まる形で、あまりにもスムーズに次の職場を決めている。
パトリク・シック
移籍:ローマ→レヴァークーゼン
昨季はローマからRBライプツィヒへとローン移籍していたチェコの新鋭FW。ドイツで22試合10ゴールを決めたものの買取はされず、返却されることになった。
そして9月8日に2650万ユーロ(およそ33.3億円)というかなりの額でレヴァークーゼンへ。カイ・ハヴァーツの売却益を投資された形で、再びブンデスリーガに挑戦。DFBポカールでのデビュー戦でゴールまで決めており、素晴らしいスタートを切っているぞ。
サロモン・カルー
移籍:ヘルタ・ベルリン→ボタフォゴ
かつてチェルシーで長くプレーしたことで知られるコートジボワール代表FWが、今夏なんとブラジルリーグのボタフォゴへ。本田圭佑と同僚となった。
欧州で多くの実績を残してきたにもかかわらず、35歳で選んだ新天地は南米。現役引退後に政治家となった兄ボナベントゥールとともに、珍しい挑戦に乗り出している。
ヌリ・シャヒン
移籍:ブレーメン→アンタルヤスポル
ユルゲン・クロップ監督に見初められ、ドルトムントで若くしてデビューを果たしたシャヒン。その後にレアル・マドリーにも引き抜かれたものの、怪我の連続で苦しい時間を過ごすことに…。
2018年にブレーメンへと移籍してからは復活を見せていたが、今年は契約が満了となり退団。ルーカス・ポドルスキが所属しているトルコのアンタルヤスポルに加入している。
ジョナサン・パンゾ
移籍:モナコ→ディジョン
チェルシーの下部組織で育ったパンゾ。サガン鳥栖の小林祐三選手の愛称と同じ名前を持つことで一部に話題を集めたことも。トップチームには上がれなかったが、今季モナコからディジョンへと移籍することになった。
イングランド2部のクラブなどから多くオファーが届いていたと言われるが、フランス1部のディジョンへと移籍することを決断。すでに2試合に出場しており、イングランドのユース年代では常に中心選手だった19歳のディフェンダーがブレイクする日は近い。