タイガース・ガーデンハイアー監督 健康面の問題により引退へ

ツインズの監督としてチームを6度の地区優勝に導いたロン・ガーデンハイアー(現タイガース監督)は日本時間9月20日、健康面の問題を理由に引退することを発表した。現在62歳のガーデンハイアーは前立腺がんの経験があり、新型コロナウイルスの感染が拡大するなかで「ハイリスク」の1人であると考えられていた。ガーデンハイアー自身は、チーム内でコロナの感染が拡大した場合、オプトアウト(出場辞退)することを考えていたという。また、今月上旬には体調不良により2試合を欠場していた。

ガーデンハイアーの引退は、本拠地コメリカ・パークでアル・アビラGMと話し合いを行ったあとに決定された。アビラは「ガーディのメジャーリーグの歴史における本当に素晴らしい監督としてのキャリアを祝福したい。デトロイトではそのリーダーシップとハードワークで我々のチームを目標に近付けてくれた」と語り、2018年から3シーズンにわたって監督を務めたガーデンハイアーをねぎらった。

ガーデンハイアーによると、監督という仕事は身体に大きな負担のかかるものであり、自分の身体を守るために今回の決断に至ったという。「とてもタフな決断だった。でも、自分自身にとって正しいことをする必要がある」とガーデンハイアーは語っている。なお、今季の残り試合はベンチコーチのロイド・マクレンドンが指揮を執ることになった。

ガーデンハイアーはツインズで13年間(2002~14年)、タイガースで3年間(2018~20年)監督を務め、通算1200勝1280敗(勝率.484)を記録。タイガースの監督としての最後の勝利で史上46人目の監督通算1200勝を達成し、通算2480試合は歴代35位、退場84回は歴代7位にランクインされている。ツインズ時代には6度の地区優勝を経験したが、リーグ優勝決定シリーズでエンゼルスに敗れた2002年以降、一度も地区シリーズを突破できなかった。

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