【新型コロナ】収束願い「アマビエ」登場 大井町でかかし祭り

ユニークなかかしが並んだ会場=大井町柳

 ユニークな手作りのかかしが里山に並ぶ「大井・山田かかし祭り」が20日、神奈川県大井町柳の町農村公園周辺で始まった。実行委員会主催で、展示は24日まで。

 祭りは、同公園に隣接する山田地区の文化や自然を後世に伝えようと、唱歌「山田のかかし」にちなんで4年前から開かれている。今回は町内外から新たに寄せられた19体を含む約40体が展示されている。

 この日は新しいかかしを対象にしたコンテストの表彰式も実施され、最優秀の町長賞には悪疫を追い払うとされる妖怪「アマビエ」のかかし(大磯町の菊地歩美さん作)が選ばれた。ほかにも、魔女など新型コロナウイルス感染症の収束を願う作品が目立った。

 眼下に大井町や開成町の町並みを望む高台の会場で、訪れた家族連れはユーモアあふれるかかしたちを楽しそうに眺めていた。

 実行委の原田征史代表(78)は「毎秋の恒例行事として町の活性化につなげたいと実施してきた。晴れた日には富士山が見られる雄大な景色も魅力で、ぜひ遊びに来てほしい」と呼び掛けている。

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