山崎駅で東海道本線の木造駅舎はお仕舞い【木造駅舎巡礼01】東海道本線10

※2020年8月撮影

トップ画像は、JR西日本東海道本線山崎駅。

実は木造駅舎ツアー2日目、8月18日は大垣駅から一気に山陽本線の曽根駅に進んだのですが、コラムは帰路の8月30日、第一回木造駅舎ツアーの正に最後に撮った駅、山崎駅を先に紹介します。

山崎駅です。山陰本線撮影後の帰路なので上りホームにいます。大阪方面を見ています。ホームは工事中でした。この先に有名な鉄道写真撮影のポイント「サントリーカーブ」があります。2008年(平成20年)に島本駅が開業するまで、隣の高槻駅までの駅間は7.5kmでJR京都線最長でした。

※2020年8月撮影

こちらは東京方面。半径500mのカーブがあって、新快速などの通過電車も100km/hに減速します。左が上り急行線なので各駅停車しか停まらない山崎駅4番線ホームには柵があります。

※2020年8月撮影

とにかく山崎駅前後はカーブしていて鉄道車両を撮影するには好適です。

駅名標、上り方面です。

※2020年8月撮影

山崎駅は、1876年(明治9年)開業。1927年(昭和2年)現在も使用中の駅舎が完成。1988年(昭和63年)JR京都線という愛称が使用開始。2018年(平成30年)みどりの窓口が営業終了。駅ナンバリング導入。

下り線の島式ホームです。駅舎はホームから階段を降りた場所にあります。ホームの向こうに木々が生えているのが駅舎のある地上。

※2020年8月撮影

階段を下りて改札口です。ICカードの自動改札になっています。JR西日本なのでICOCA。

※2020年8月撮影

改札口の正面はロマネスク・ドーム風の出入口。

※2020年8月撮影

改札の左側(東側)にも出入口がありました。

※2020年8月撮影

きっぷ運賃の掲示範囲が広大です。

※2020年8月撮影

出入口に建物財産標がありました。昭和2年(1927年)10月。もうすぐ築100年。

※2020年8月撮影

駅舎正面のドーム型出入口。

※2020年8月撮影

東側の出入口、こちらにも駅名が掲示されています。

※2020年8月撮影

西側から。右に国宝の茶室「待庵(たいあん)」のある妙喜庵が見えます。

※2020年8月撮影

妙喜庵の下から。日本最古でかつ千利休作と信じうる唯一の現存する茶室が「待庵(たいあん)」です。

※2020年8月撮影

改札口に戻ってきました。

※2020年8月撮影

駅舎と地下通路を結ぶ部分の天井。やはりこの様な細部に木造駅舎の魅力があります。

※2020年8月撮影

その東側。屋根を支える柱が良いですね。

※2020年8月撮影

さて東海道本線の木造駅舎はこれにて終了。早川駅、根府川駅、真鶴駅がJR東日本、JR東海が函南駅、用宗駅、掛川駅、関ヶ原駅、JR西日本がこの山崎駅と合計8つの駅を紹介しました。

丹那トンネル開通以前の東海道本線、現・御殿場線の木造駅舎も回りますが、それは少し先にします。

次回からは山陽本線です。

※迂闊でした。東海道本線にはまだ木造駅舎がいくつも残っていました。原駅、東田子の浦駅、西小坂井駅、愛智御津駅、三河三谷駅など、改めて撮影に行き、追加します。

(写真・文章/住田至朗)

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