川で溺れた小1女児を救助 男性に感謝状 長崎

感謝状を受け取る相川さん(左)=長崎市、市北消防署

 川底で溺れた小学1年の女児を救出し、飲み込んだ水を吐き出させるなどの迅速な措置で人命救助に貢献したとして長崎市北消防署(同市大橋町)は18日、市内の会社員、相川真嗣(まさつぐ)さん(38)に感謝状を贈った。
 相川さんによると、8月6日、家族5人で同市神浦向町のそとめ神浦川河川公園を訪れた。午後1時ごろに川遊びをしていると、水深約1.6メートルの川底に正座をするような姿で突っ伏して動かない女児を発見。相川さんは「最初は遊んでいると思ったが、20秒以上動かない様子を見ておかしいと思った」と振り返る。
 急いで川から引き上げ、背中をたたいて水を吐き出させた。意識を取り戻し、パニックになった女児に「大丈夫よ」と声を掛けながら背中をさすり続けた。
 相川さんは当時を振り返り「(救助時は)一瞬どうしようかと思ったが、とっさに行動した。命が助かって本当に良かった」と語った。同署の大賀勇司署長は「勇気ある行動で(女児も)後遺症なく済んだ」とねぎらった。

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