実習生らと社長親子 心通う「交換日記」 椎葉土砂崩れ

今年8月に撮影した写真に収まる(左から)相生勝子さん、相生秀樹さん、グエン・ヒュー・トアンさん、チャン・コン・ロンさん(相生組従業員提供)

 台風10号による椎葉村の土砂崩れで被災した建設業「相生(あいおい)組」の相生秀樹社長(70)は、犠牲となったグエン・ヒュー・トアンさん(22)、行方不明のチャン・コン・ロンさん(23)のベトナム人技能実習生2人と「交換日記」を交わしていた。日本語を覚えて早く職場に慣れ、土木技術を身に付けるために続けられた日記は、心通う異文化交流の軌跡だった。村はロンさんら行方不明3人の大掛かりな捜索を25日で終えたが、「ベトナムとのつながりは絶やさない」と失意の中から一歩を踏み出そうとしている。

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