ヤンキース・スタントンはオプトアウトせず 残り7年230億円

ジャンカルロ・スタントン(ヤンキース)は2017年オフのウィンター・ミーティングで初めてピンストライプのユニフォームに袖を通したとき、2020年オフにオプトアウト(契約破棄)の権利を行使するつもりがないことを明らかにしていたが、そのスタンスは現在に至るまで変わっていない。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドが関係者から聞いた話によると、スタントンはオプトアウトの権利を行使せず、来季以降も現行の契約のままプレーする意思を固めているようだ。

スタントンはマーリンズ在籍時の2014年11月に13年3億2500万ドル(約343億円)という巨額の契約を結び、この契約はマーリンズからヤンキースへ引き継がれている。この契約には2020年オフにオプトアウトできる条項が含まれているが、スタントンにその権利を行使する意思はない。残りの契約は7年2億1800万ドル(約230億円)となっており、故障により2年連続でシーズンの大部分を欠場しているスタントンがオプトアウトの権利を行使しないのは当然の判断と言えるだろう。

スタントンの年俸は、2021年からの2年間が2900万ドル(約31億円)、2023年からの3年間が3200万ドル(約34億円)となり、その後は2026年が2900万ドル、2027年が2500万ドル(約26億円)と少しずつ下がっていく。1989年生まれのスタントンは、契約が満了する2027年オフに38歳の誕生日を迎える。また、2028年の契約は年俸2500万ドルの球団オプションとなっており、ヤンキースはバイアウトの1000万ドル(約11億円)を支払えば契約を破棄できる。

なお、スタントンがオプトアウトの権利を行使しない場合、ヤンキースはスタントンの年俸の一部としてマーリンズから3000万ドル(約32億円)を受け取ることになっている。マーリンズは2026年から2028年までの3年間、7月1日と10月1日に500万ドルずつをヤンキースに支払う予定だ。

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