長崎4位、佐世保10位 2019年全国クルーズ船寄港回数

2019年 全国のクルーズ船の寄港回数

 国土交通省は25日、2019年のクルーズ船の全国動向調査結果を公表した。長崎県への寄港回数では、長崎港が183回(うち外国船178回)で4位、佐世保港が79回(同77回)で10位だった。
 前年の18年は長崎港が220回で3位、佐世保港が108回で8位となっており、両港とも順位を落とした。本県に多く寄港している上海を中心とした中国中部発が減少したことが主要因とみられる。本県の港ではこのほか、青方港4回、福江港3回、郷ノ浦港2回、厳原港1回と続いた。
 最も寄港回数が多かったのは那覇港の260回。15年から18年までは4年連続で博多港がトップだった。
 全国の総寄港回数は前年比2.2%減の2866回。傾向として、欧米の富裕層を主な顧客にするラグジュアリー船(1人1泊4万円以上)が増加しているという。訪日クルーズ旅客数は約215万3千人と3年連続で200万人を超えたが、前年からは約30万人減った。
 国交省によると、海外からのクルーズ船は新型コロナウイルスの影響で2月末から寄港はないという。

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