今季はわずか2登板、打撃は打率1割台と苦しんだ「もちろんいい年ではなかったですし、改善点、課題はあると思う」
エンゼルスの大谷翔平投手は27日(日本時間28日)、敵地で行われるドジャースとの今季最終戦前にオンライン会見を行った。メジャー3年目の今季について、「結果的にポストシーズンに行けなかったので。悔しさの方が大きいなと思います」と振り返った。
18年10月に右肘のトミー・ジョン手術を受け、7月26日(同27日)の敵地アスレチックス戦で693日ぶりに投手復帰。8月3日(同4日)に右屈曲回内筋群の損傷と診断されて打者に専念した。今季の投手成績は2試合登板し、0勝1敗、防御率37.80。打撃成績は26日(同27日)まで43試合出場、打率.188、7本塁打、24打点、7盗塁と本来の姿からは程遠かった。
「もちろんいい年ではなかったですし、改善点、課題はあると思うので。それを毎年そうですけど、オフシーズンに課題に取り組んでいきたいなと思います」
昨季までは打席後にベンチ裏の映像室へ。打撃フォームのチェックなどをしてきたが、今季はサイン盗みの再発防止策として選手のビデオ利用が全面禁止となった。
「個人的にはすごい見る人なので。実際に見送ったボールが、どのコースなのか、自分がどういう風に打ってるのか。できれば見たい方かなと思っています。できないものは仕方ないので、慣れるしかないなと思いますね」
投球再開はシーズン後、二刀流復活は「不安なく、しっかり投げられるのが最低条件」
右前腕筋を痛めてからまだ投球再開していない。リハビリについて、「オフシーズンに入ってからかなと思います。まずは不安なく、しっかり投げられるのが最低条件だと思う。(投手復帰は)そこ次第かなと思います」と二刀流復活への意欲は変わらない。来季の復活へ闘志を燃やす。
「何をやれば確実に良くなるかは誰も分からないので。それも1つ1つ試しながら、練習の中からいい感覚を自分なりに選んでいくのが一番大事じゃないかなと思います」
「いいところ、悪いところは必ず毎年あるので。いいところはいいところでいいと思いますし、悪いところはその分、伸び代があると思っているので。いいんじゃないかなと思います」
新型コロナウイルスの影響もあり、マイナーで調整登板できないなど思い通りにいかないシーズン。悔しさの残る2020年を必ず来季への糧とする。(小谷真弥 / Masaya Kotani)