10月4日放送『世界遺産』は「4K8K特別編 比叡山の四季」

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毎週日曜午後6時から放送中の『世界遺産』。番組は1996年4月に放送を開始、今年4月に放送25年目に突入した。10月4日(日)午後6時からの放送では、放送25年スペシャルとして「4K8K特別編 比叡山の四季」をお送りする(地上波ではフルハイビジョンに変換して放送。BS-TBSでは12月に4K放送の予定)。

京都を見下ろす山の頂に作られた日本仏教の聖地とも言われる比叡山延暦寺。伝教大師・最澄が開き、親鸞や道元、栄西や法然といった名だたる名僧を輩出してきた。番組では今回、1994年に世界遺産登録された「古都京都の文化財(京都市、宇治市、大津市)」の構成資産のひとつである日本有数の古刹を1年がかりで撮影。4K撮影した四季折々の美しい映像に加え、世界で初めて比叡山を超高精細8Kカメラでも撮影した。また、信長の焼き討ちをまぬがれ唯一現存する瑠璃堂も8K撮影、瑠璃堂内部はテレビ初公開となる。1200年の歴史を誇る、比叡山の知られざる世界へご案内する。

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■みどころ

◎比叡山をTBSテレビ初の8K空撮

京都の北東、いわば鬼門の方向にそびえる比叡山。延暦寺は、つまりは京都の鬼門を護る役割を果たした場所だ。古より、京都の人々は「山」といえば、比叡山のことを指したという。

また、比叡山の東に広がるのは日本最大の湖、琵琶湖。今回は、キヤノンの超高精細8Kカメラをヘリに搭載し、TBSテレビ初の8K空撮を行った。京都、そして琵琶湖からダイナミックな比叡山を撮影した。

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◎テレビ初公開の「瑠璃堂」を8K撮影

織田信長による比叡山焼き討ち(元亀の兵乱)が行われた元亀2年(1571年)から今年はちょうど450回忌。その焼き討ちを唯一免れ現存するのが、室町時代末期の建立と推定され、国の重要文化財にも指定されている瑠璃堂だ。通常は非公開のこの瑠璃堂内部を、今回は超高精細の8Kカメラで撮影、テレビ初公開する。兵火を逃れた本尊、薬師瑠璃光如来は通常、国宝殿に安置されているが、今回は番組のために特別に瑠璃堂へと移動。当時の姿を再びカメラに収めた。

なお、焼き討ちから450回忌を迎えた今年は、10月1日(木)~11月30日(月)に一般にも特別公開される予定だ(新型コロナウイルス感染拡大防止のため開催が変更になる可能性もあり)。

◎四季折々の比叡山

秋の訪れが早い比叡山。山が赤や黄色に色づき、圧巻の秋景色が楽しめる。一方冬は厳しい寒さが続き、雪景色に。さらに梅雨時には、木々が雨に煙り、霧につつまれ幻想的な風景が見られる。京の街中とは一味違う、比叡山ならではの四季折々の美しさをお届けする。

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◎国宝・根本中堂大改修

国宝・根本中堂は、比叡山延暦寺の総本堂。平成28年から10年かけての改修が行われている。昭和30年に行われた「昭和の大修理」から60年ぶりの大改修である。本堂の銅板葺き、廻廊のとち葺きを葺き直し、これから全体の塗装彩色を行い、次世代へ祈りと文化を継承していく。

◎三塔十六谷三千坊

古くより神宿る霊山として崇められていた比叡山。現在は東西5キロ、南北8キロ、1700ヘクタールの森に3つのエリアと16の谷をもち、200あまりの寺院が建つ。

しかし、かつては500を数えるお堂があり3000もの僧がいたという。なぜ、この山にそんなにたくさんのお堂が建てられたのか。普段はあまり参拝客も訪れない、かつてのお堂の跡地から探っていく。

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<プロデューサー・堤 慶太コメント>

比叡山は標高848メートルですが、山の上と麓ではまるで違います。冬は琵琶湖周辺には雪などまるでないのに、比叡山には雪が深く積もっていたり・・・。自然環境もそうですが、いまも現役の修行の場であることから、山を包む空気もピンとした緊張感があり、やはり麓とは違います。

今回、放送25年スペシャルとして、この特別な世界を超高精細カメラで記録しました。地上波では8K、4K共にハイビジョンに変換して放送しますが、映像の美しさは実感できると思います。ご期待ください。

宣伝担当:奥山由子

10月4日(日)午後6時放送

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