東洋大学、対面授業を一部再開 「やっと会えた」画面越しの友達

By TOYO Press編集部

 東洋大学は25日、秋学期が始まり、対面授業を一部で再開した。新型コロナウイルス感染拡大を受け、春学期はすべてオンライン授業。学生の入構を制限したうえでの実施で、学部1年生にとっては初の対面授業となった。

 大学は8号館入口・西門・南門に限定して開門し、入構時には検温を行う。また、入退構と講義の着席時にQRコードを自身の携帯で読み取り、行動記録を大学に送信する。

8号館1階の入構記録QRコード設置場所

 行動記録を送った経済学部1年の降畑さんは「少し面倒だと感じたが、安全に講義を受けるためならしかたがない」と話した。

 講義教室内は着席可能な座席が指定され、学生間の距離が保たれる仕組みだ。対面授業後に非対面授業がある学生には、学内の開放教室で受講できるように整備された。また、通学できない学生に対して同時ライブ配信を実施する。

対面授業後に非対面授業がある学生向けの開放教室

 学部1年生にとっては今回が初めての通学となった。学内では講義棟の確認をする学生が目立つ。「初めて学科の友達と話すことができた」「やっと大学生になれた気がする」との声がある一方、「オンライン講義のほうが丁寧だった」との声も。

 「オンライン講義は、基礎的な内容まで丁寧に説明されていたが、対面の講義では学生が理解していることを前提に説明された。隣の学生に教えてもらいながら、講義についていくことでやっとだった」と話した。

© TOYO Press