リコー、センシングとクラウド管理で快適なワークプレイスを省エネと同時に実現する「RICOH Smart MES 照明・空調制御システム」を全国展開開始

株式会社リコーは、センシングとクラウド管理で快適なワークプレイスを省エネと同時に実現する「RICOH Smart MES 照明・空調制御システム」を2019年5月より一部の地域を対象に提供開始している。同システムは、センサーを用いて人の所在や明るさ、室温をエリア単位で検知し、デマンド監視装置からの警報に基づいて照明や空調機器を自動制御する。また、独自のセンシング技術やクラウド技術を活用し、入室に合わせた照明の自動点灯はもちろん、「誰もいない場所は照明を消し、空調を省エネモードにする」「明るい昼間は窓際の照明の明るさを調整する」「営業時間前から空調を自動で作動させ、お客様を適温でお迎えする」といった照明や空調のきめ細かな制御を自動で行うため、容易に管理が可能だ。さらに、人の在・不在データを取得し空間の利用状況を把握することで、利用実態に即した最適なレイアウトへの変更や帰宅時間に合わせて照度を落として帰宅を促すなど、より快適な働き方やワークプレイスの改善に貢献する。同システムの提供開始から1年強、リコーグループの事業所における自社導入を進め、そのノウハウと共にワークプレイスのデザインや脱炭素ソリューションの提案活動を通じて顧客より多くの反響があったという。また、昨今のウェルビーイングの経営への導入やニューノーマルに向けた働く場の再構築が進んでいる。そこでリコーは、同システムを2020年10月2日より全国展開を開始する。併せて、リコーでは制御対象機器の拡充に向けたパートナーとのアライアンスを強化しており、現状は以下の領域において株式会社遠藤照明、大崎電気工業株式会社、ダイキン工業株式会社、東芝デジタルソリューションズ株式会社との技術連携を行っている。

  • 照明制御(連携企業:遠藤照明、東芝デジタルソリューションズ)
  • デマンド制御(連携企業:大崎電気工業)
  • 空調制御(連携企業:ダイキン工業)

リコーは今後、一般オフィスをはじめ介護施設、教育施設、倉庫などに向けて提案を進め、年間10億円の売上を目指す。

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