withコロナ時代のミニバン!? ホンダが触れずにジェスチャーで動くスライドドアを“発明”

ホンダ 新型オデッセイ アブソルート[ホンダ公式ティザーサイトより]

ティザーサイトの更新で内外装の詳細が明らかに

ホンダ 新型オデッセイ アブソルート[ホンダ公式ティザーサイトより]

ホンダは2020年9月28日、マイナーチェンジされる新型オデッセイのティザーサイトを更新。上質感の増したフロントフェイスや、テールランプ周りの画像を追加で公開した。

第二弾となるティザーサイトの更新で、これまで正面しか公開されていなかった新デザインの全容が明らかになっている。“ドヤ顔”過ぎない上質なデザインが印象的だ。

“触りたくない”というニーズを予言したかのようなジェスチャー機能

「ジェスチャーコントロール・パワースライドドア」動作イメージ

今回のマイナーチェンジで注目すべきは、手を動かすだけで開閉操作のできる「ジェスチャーコントロール・パワースライドドア」だ。ティザーサイト内での動画では、スライドドアの窓枠下部に手をかざし、手を車両後方に動かすことでスライドドアを開ける様子を見ることができる。

また、足で開閉できる「ハンズフリーアクセスパワーテールゲート」や、施錠予約をしてスライドドアを閉め、車から離れると自動で施錠される「予約ロック」など、手で触れない便利機能が多数採用されているようだ。

開発期間を考えればたまたまかもしれないが、非タッチ操作の需要が高まるコロナ禍において、まさに時代のニーズにマッチした装備と言える。

ホンダ 新型オデッセイ「ハンズフリーアクセスパワーテールゲート」[ホンダ公式ティザーサイトより], ホンダ 新型オデッセイ「予約ロック」[ホンダ公式ティザーサイトより]
ホンダ 新型オデッセイ「ハンズフリーアクセスパワーテールゲート」[ホンダ公式ティザーサイトより], ホンダ 新型オデッセイ「予約ロック」[ホンダ公式ティザーサイトより]

今後のトレンドになるかもしれない“非タッチ操作”

この非タッチ操作のデバイスは、メルセデス・ベンツやBMWでも採用され、オーディオの音量調節やヘッドライトの点灯など操作が可能。また、電気自動車で先行するテスラには、カギを持って近づくだけでドアが開く自動ドアまで実用化されている。

これらの非タッチ操作系のデバイスはまだ実用化され始めたばかりで、とっつきにくいというイメージを持っている方も多いかもしれない。しかし、従来のボタンからスマホのようなタッチ操作が増え、さらに声によるボイスコントロールを搭載した車種も珍しくなくなった。

このように、車のさまざまな機能の操作に関しては、自動運転や予防安全技術と同じようなスピードで進化している。今後は発売される新型車には、声やジェスチャーで操作できるさまざまな装備が搭載されていくだろう。

「対ライバル」だけではないホンダのチャレンジに期待

ホンダ 新型オデッセイ アブソルート[ホンダ公式ティザーサイトより]

「ジェスチャーコントロール・パワースライドドア」をはじめとして、非タッチ操作を実現するデバイスの積極的な採用が、ちょうど時代のニーズとピタリとハマったのは、ホンダにとっても良いタイミングだった。

思えば1994年に登場した初代オデッセイも、トヨタや日産のミニバン・1BOXカーにはない発想のロールーフスタイルがユーザーから支持を集めた。このように、他社がやっていない新たなチャレンジこそがホンダらしさだと感じるファンは多い。強敵アルファードとは違う新たな魅力をさらに盛り込むことが出来るか、新型オデッセイの正式発売は間もなくの予定だ。

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