「十八親和銀行」あす発足

 ふくおかフィナンシャルグループ(FFG、福岡市)傘下の十八銀行(長崎市)と親和銀行(佐世保市)は10月1日、合併する。県内2大銀行は「十八親和銀行」として新たなスタートを切る。
 柴戸隆成FFG社長は29日、福岡市内であった定例記者懇談会で「地元にとって大事な金融インフラなので(合併の)失敗は許されない。一歩でも半歩でも前に進み、やっていけると確信している」と述べた。
 新銀行の総資産は5兆円を超え、県内貸出金シェアの7割近くを占める。初代頭取は十八銀の森拓二郎氏(65)。親和銀頭取の吉澤俊介氏(64)は会長に就く。来年1月4日に事務システムを統合し、同5月以降に全182店のうち68店を順次移転・統合する。
 FFGは2007年、親和銀を子会社化。16年、十八銀と経営統合することで基本合意。公正取引委員会の2年半に及ぶ審査を経て昨年4月に統合、十八銀を子会社化した。

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