【MLB】前田健太、新天地1年目で飛躍できたワケは?「成長しようという気持ちは変わらず」

ツインズ・前田健太【写真:AP】

今季は6勝1敗、防御率2.70とエース級の活躍「成長を感じることができた1年でした」

■アストロズ 3-1 ツインズ(WCシリーズ・日本時間1日・ミネソタ)

前田健太投手が所属するツインズは9月30日(日本時間1日)、本拠地で行われたアストロズとのワイルドカードシリーズ第2戦で1-3で敗れて2連敗。地区シリーズ進出を逃した。ポストシーズンは18連敗となり、北米4大スポーツワースト記録を更新した。

前田は29日(同30日)の第1戦で先発。5回2安打無失点に抑えたが、チームは逆転負け。この日も投打が噛み合わずに2連敗して終戦となった。

昨オフにドジャースからトレード移籍した今季は6勝1敗、防御率2.70。エース級の活躍を見せてチームを牽引した。今季総括会見では充実した表情で移籍1年目を振り返った。

――ポストシーズンで2連敗。クラブハウスの雰囲気は。
「もちろん負けた後なので、みんな悔しい気持ちというか悲しい気持ちというか。もちろん勝ち進んでいくことを望んでいたチームだったと思うので。悔しい気持ちをみんな持っていると思います」

――移籍1年目。若手の印象は。
「いい選手もたくさんいますし、みんな明るくて人としても素晴らしい選手がたくさんいるので。楽しみな選手は多いんじゃないかなと思います」

――2連敗でポストシーズン敗退となった。
「やっぱりポストシーズンは勝ち進んでいくものと信じてチームとして戦っている。一番最初に負けてしまったのは悔しい気持ちですね」

――シーズンは短かったが、今季中につかんだものは。
「今シーズンは短かったですけど、1年間通して先発を任せてもらって、すごく僕にとっては、いい1年になりましたし、成長を感じることができた1年でした。あとはポストシーズンも久しぶりに先発することができて、第1戦という大事な試合を任せてもらって。そういう意味では充実した1年でしたし、負けてしまったことに関しては、すごく悔しいですけど、内容的には僕にとっては自信になる1年になったと思います」

「さらに成長していきたいと思いますし、今年のままでは来年同じ結果を残せないと思う」

――来季へどんなものを見せていきたいか。
「さらに成長していきたいと思いますし、今年のままでは来年同じ結果を残せないと思うので。今年はいいものを出せたと思いますけど、さらに来年もっともっといろんなことにチャレンジしながら成長できる1年にしたいと思います。トレードで来てすごく温かく迎えてもらって、このチームのために何とか貢献して、ワールドチャンピオンになれるように力になれるように自分自身成長していきたいなと思います」

――チームメートやバルデリ監督とはなにか話したか。
「すごくいい年だったと言ってもらえましたし、トレードで来て、みんな声をかけて温かく迎えてくれた。いろいろといい言葉をかけてもらいましたけど、シーズン終わった後に負けて挨拶するというのはやっぱり悲しい瞬間で寂しい瞬間なので。やっぱり勝って笑顔で終わりたかったなというのはありますけど、いいチームメートとプレーできて、また来年。同じチームメートとプレーすることはできないので。そういう瞬間は悲しいんですけど、いい言葉をかけてもらいました」

――地区優勝しながらもポストシーズンは2試合で終わった。今季の開催方式については。
「特に何も思わないですね。仕方ないことですし、大変な状況の中シーズンを戦うことができた。プレーオフの形を作ってくれた。MLB、選手会みんなが必死になって考えてくれた。そこに対して不満はないですし、今年に関しては仕方ないこと。試合ができるだけでも選手としてはありがたいことだと思うので。みんなが努力してしっかり行えた試合、シーズンだと思うので。仕方ないですね」

――新しい環境を変えて成長した。大切だと思うことは。
「新たしい環境に来ることによって、また一からのスタートというか自分自身を知ってもらうことも大切。自分が新しい環境に馴染んでいくことも大切なんですけど、僕自身は必要として、このチームに呼んでもらって、スタッフが温かく迎えてくれた。すごくやりやすい環境で気持ち良くできましたし、自信を取り戻すことができた1年だったので。難しいですけど、環境が変わっても成長しようという気持ちは変わらず持ち続けることができたので。それがいい結果につながったのかなと思います」(Full-Count編集部)

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