違法運営続く公設市場の管理・運営組合 平戸市が行政指導

 平戸市は公設市場を管理・運営する平戸瀬戸市場協同組合(濱道清市組合長)が、定款に基づかず組合員を除名処分にするなど、中小企業等協同組合法に違反した運営が続いているとして、同組合を行政指導した。指導は8月24日付。
 同市は8月、同法に基づく審査を実施。2012年の組合設立以来、理事会が総会の議決を経ず、組合員7人を除名処分にしたことが判明。役員選任にも介入するなど定款に基づかない運営を繰り返していた。市は、同法違反の行政指導があったことの組合員への周知と、運営改善を求めた。
 同組合は指導に従い、除名にした組合員に謝罪し、処分を撤回。組合員資格を回復することを伝えた。全役員が退任の意向を示し、11月初旬予定の臨時総会で新役員が選出される。

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