冷凍庫の収納術。100均の保存容器を活用して上手に整理する方法

冷凍庫内が乱雑だと、目当てのものを探し出すのに苦労したり、期限内に食材を使いきれなかったりと、ムダが多くなります。肉や魚、冷凍食品などを取り出しやすくする冷凍庫の収納術や、100均のアイテムを活用した収納アイデアを紹介します。

冷凍庫収納術①ラベリングで管理しやすくする

冷凍庫収納ポイントとして、まず紹介するのが「中身を管理しやすくするコツ」です。透明な容器を活用し、容器にラベリングすることで、何があるのかを分かりやすくしましょう。

マスキングテープでタグ付け

冷凍庫収納でラベリングをするなら、マスキングテープがおすすめです。マスキングテープは手軽に手に入る上に、切り貼りもはがすのも簡単。同じ容器にずっと同じ食品を収納するとは限らないので、付け替えしやすいものがいいでしょう。

タッパーなどの保存容器に、収納する食品名や購入日を書いておくと、何がどこにあるのかひと目でわかり、消費しなければならない時期を把握しやすくなります。管理しやすくなるため食品ロスを減らすこともできるでしょう。

おしゃれなデザインのマスキングテープであれば、冷凍庫内が華やかになり、料理が一層楽しくなるかもしれません。

ダブルクリップは保存袋での収納におすすめ

rie.dvlさんのインスタグラムより

ジップロックなどの保存袋を活用するときには、「ダブルクリップ」を使ってみてください。ダブルクリップにラベルを貼って保存袋の口を止めれば、ダブルクリップが背表紙の役割を果たしてくれます。

保存袋を立てて収納して、ダブルクリップを挟んだ口部分を上に向ければ、冷凍庫内に保存袋がたくさんあっても、すぐに目当てのものを探し出せます。ダブルクリップは幅の広いタイプや小さいタイプなど、様々な種類があるので、保存袋や保存する食品に合わせて、適切なダブルクリップを選びましょう。

冷凍庫収納術②かごやタッパーで立てる収納

調理済みの食品や肉、魚などを冷凍庫にいれるとき、つい横に寝かせるようにして収納してしまうものです。上にどんどん食品を積み重ねてしまうと、下にあるものを取り出しにくくなります。冷凍したものの把握もしずらく、日にちの管理も難しくなります。

かごやタッパーに食品を入れて、立てて収納できるように工夫すれば、冷凍庫内に何があるかわかりやすくなり、消味期限の管理もしやすいです。ケースで仕切ることで冷凍庫内のデッドスペースが減り、保存できる量も増やせます。

冷凍庫収納術③スペースをいっぱいにすることで節電に

mieさんのインスタグラムより

冷凍庫内に隙間があると、扉の開閉時に外の空気が中に侵入しやすくなり、冷凍庫内の温度を上げてしまいます。冷凍庫の中を冷やすために、消費電力が大きくなり、電気代が上がってしまうのです。冷凍庫内はなるべく隙間を作らないようにスペースを上手に使いながら、たっぷりと収納すると節約にもつながります。

冷凍庫収納術④上開き式は取っ手付きケースを活用

奥行きのある上開き式冷凍庫は、取っ手付きケースやファイルボックスを活用するといいでしょう。取っ手付きケースに食品を入れて収納すれば、奥に収納しても取り出しやすくなります。ファイルボックスは倒して使うと奥行きが生まれます。

取っ手付きケースやファイルボックスに収納する際にはケースにラベリングすると、中身が把握しやすくなってより使い勝手がよくなります。

100均のアイテムを使った便利な冷凍庫収納アイデア

ここからは、冷凍庫収納に便利な「100均で購入できるグッズの使い方」を実例とともに紹介します。安価で入手できるアイテムを活用して、すっきりとした使いやすい冷凍庫を目指しましょう。

かご|食材別の大まかな整理に便利

satomiko.sさんのインスタグラムより

野菜や肉、冷凍庫食品、アイスなど食材別にざっくりと収納するのに便利なのがかごです。冷凍庫内にぴったり収まるように、複数のかごを並べればより整理しやすくなるでしょう。かごを保存袋や保存容器との併用がおすすめです。

食材別だけでなく、「未開封」と「開封済み」の分け方は賞味期限が管理しやすい

かごを使って「未開封」と「開封済み」で分けると、優先的に消費すべき食品がわかりやすくなります。ひと目で開封済みのものがどれくらい残っているのかを把握でき、賞味期限を管理しやすく、食品ロスを防ぎやすくなります。

かごのサイズに合ったジッパー付き袋を組み合わせて無駄なスペースをなくす

むっさんさんのインスタグラムより

ジップロックなどのジッパー付きの小分け袋を冷凍保存に使う方は多いでしょう。保存袋をそのまま冷凍庫に入れると倒れやすく、バラバラになりがちですが、かごに入れれば小分け袋も倒れにくくなり、冷凍庫内がすっきりとします。

かごと小分け袋を選ぶときは、互いにサイズの合うものを選びましょう。サイズの合ったかごと小分け袋を組み合わせれば、スペースいっぱいに収納できます。かごも小分け袋もサイズが豊富です。小分けにしたい量がある程度決まっている場合には、小分け袋に合わせて探してみるのもいいでしょう。

小さめのかごには、小分けしたラップや箱から出したアイスを入れる

yu-sanさんのインスタグラムより

ラップで小分け保存したものや、箱から出したアイス、サイズがバラバラな保冷剤などは、冷凍庫内で散らかりやすいもの。小さめのかごにまとめて入れておけば、すっきりと収納できます。「アイス用のかご」「小分けにしたご飯のかご」「保冷剤」など、食品別にかごを用意するといいでしょう。

深さのある冷凍庫は、持ち手付きのかごを重ねる

flowerhamburgさんのインスタグラムより

深さがある冷凍庫は、持ち手つきのかごを重ねることで、デッドスペースをなくしつつ、使いやすい収納になります。持ち手付きのかごはサッと取り出しやすいので料理中も便利です。冷凍庫の中で食品を探すよりも、かごごと取り出して一旦扉を閉めた方が、冷凍庫の開いてる時間を短くできるので節電にもつながります。

ブックエンド・フリーザーエンド|容器を立てやすく仕切る

ina__homeさんのインスタグラムより

ブックエンドは、一般的に本棚の中の書籍を倒れないようにするためのものですが、冷凍庫内のものを倒さないようにするという使い方もあります。フリーザーエンドは冷凍庫の中のものを立てておくための専用アイテムです。ブックエンド、フリーザーエンドのどちらも冷凍庫収納に便利なので、収納にお悩みの方は参考にしてみてください。

ブックエンドとジッパー付きの袋の組み合わせ

ブックエンドとジッパー付きの小分け袋の組み合わせは、冷凍庫内をすっきりとさせるのに便利です。小分け袋は保存に適していますが、倒れやすいので冷凍庫内が散らかりやすくなるという難点があります。ブックエンドを使えばきれいに立てられる上に、保存袋の量に合わせて仕切れるのがポイントです。

フリーザーエンドは仕切り幅の調整可能

いろはさんのインスタグラムより

冷凍庫収納に便利な「フリーザーエンド」は、仕切り幅が調整できる優れものです。収納量に合わせて仕切り幅を自由にコントロールできます。フリーザーエンドはダイソーやセリアなどの100均で販売しているので、気軽に複数購入しやすい点も魅力です。

タッパー|立てると中身が見えやすく、スペース確保にもなる

保存容器の定番であるタッパーは透明なタイプが多く、立てたときに中身が見えやすいというメリットがあります。重ねたり並べたりして、限られたスペースの中で収納しやすいのも特徴です。タッパーを使った冷凍庫の収納アイデアは、以下を参考にしてみてください。

透明タッパーで中身と量を見やすく管理

y______homeさんのインスタグラムより

透明タッパーを使えば、中身が見やすくなり、保存してある食品の種類や食品の残量を管理しやすくなります。「まだ冷凍庫内に保存してあるのに気が付かず、同じ物を新しく購入してしまった」という問題を防ぎやすくなります。食品ロスが多い方や、うっかり同じ物を買ってきてしまうことが多い方は、透明タッパーの活用がおすすめです。

肉や魚、煮物など、汁気の多いものをタッパーに入れて、立てて収納する場合は、タッパーに食品を入れる前に、保存用の袋に入れておくことをおすすめします。袋に食品を入れた後、タッパーに入れて、袋の口が上向きになるように立てて収納すれば、水分が容器から漏れてしまうリスクを減らせます。

サイズを組み合わせたり、しまい方を工夫して整理整頓

タッパーには様々なサイズがあるので、保存する食品や冷凍庫内のスペースに合わせて、あらゆるサイズのタッパーを組み合わせられます。タッパーを立てて収納したり、並べて収納したりと、しまい方を工夫すれば、その冷凍庫に合った整理整頓が可能です。

冷凍庫収納をタッパーで統一すると在庫管理や掃除が楽に

冷凍庫で収納するものが決まっている方は、庫内をタッパーで揃えるのもおすすめです。空の容器も冷凍庫に入れたままにして必要な食材のスペース確保しておけば管理しやすくなります。列ごとに容器のサイズを同じにするとスペースを無駄なく使えます。

在庫管理はマスキングテープなどを使用しましょう。空になったものはラベルをはがして次の食材のためにスタンバイさせたり、同じ食材をいれるなら空になったものはラベルを下に向けて収納したり、ルールを決めると残っているもの・必要なものが管理しやすくなります。

また、タッパーで収納することで冷凍庫内が直接汚れるリスクが減ります。タッパーの洗い物だけで済むので掃除も楽です。

ジッパーバッグ|ストックの種類が多い方におすすめ

ストックの種類や、手作り料理の多い方など自炊に便利なアイテムなのがジッパーバッグです。ジッパーバッグの活用法について紹介します。

野菜の種類ごとの小分けに便利。時短料理したい人におすすめ

moe9646さんのインスタグラムより

お手製の野菜ミックスの保存には、ジッパーバッグでの冷凍保存がおすすめです。ジッパーバッグの中に、ひと口サイズに切った野菜を入れて冷凍させれば、使うときにささっと袋から取り出して、すぐに使えます。

お手製の野菜ミックスを作っておけば、料理のたびに野菜を切る手間を省けるので、料理を時短したい方におすすめです。野菜を適切な大きさに切った後、下茹でしておけば、自然解凍で食べられます。ほうれん草やいんげん、ブロッコリーなど火を通すことが好ましい食材は、あらかじめ下茹でしてから冷凍するといいでしょう。

開封した冷凍食品をジッパーに入れ替える

冷凍食品をパッケージから出して、ジッパーバッグに保存すると、中身が見えて残量を把握しやすくなります。より空気に触れにくい状態で保存できるので、特にひと袋の量が多い冷凍食品はパッケージを入れ替えるのがおすすめです。

冷凍庫内を整理整頓すれば節電&食品ロス0で節約上手

冷凍庫は工夫次第ですっきりと収納できます。冷凍庫の収納術をマスターすれば、節電につながったり、食品ロスを生まないように管理しやすくなり節約につながります。冷凍庫から目当てのものをすぐに取り出せたり、下ごしらえ済みのものなど冷凍保存を駆使できるようになれば、時間の節約にもなります。冷凍庫の収納に悩んでいる方は、今回紹介した「冷凍庫の収納術」を参考にして、自宅の冷凍庫の収納状況を改善してみましょう。

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