「かながわの花の名所100選」に選ばれる伊勢原市日向地区で、秋の風物詩ヒガンバナが見頃を迎えている。今年は天候不順の影響で、例年より1週間から10日ほど遅い開花となった。あぜ道や野原に深紅の花が、陽光に照らされて輝いている。
地元住民が周辺の草刈りなどをして景観を維持しており、横浜市旭区から訪れた藤崎守平さん(80)は「あぜ道や山の緑との対比が美しい」と、秋風に優しく揺れるヒガンバナに感激した様子だった。
田んぼでは稲穂を干す「はさがけ」も見られ、ヒガンバナとともに、のどかな田園風景を収めようと、訪れた人が盛んにシャッターを切っていた。
洗水(あろうず)バス停、日向薬師バス停付近で楽しめる。新型コロナウイルス対策で、今年は臨時観光案内所は設けていない。