パドレスが2勝1敗でWCシリーズ突破 9人の投手が完封リレー

【カージナルス0-4パドレス】@ペトコ・パーク

ディネルソン・ラメット、マイク・クレビンジャーという先発ローテーションの二本柱を欠いたパドレスが層の厚いブルペンを武器に、初戦黒星からの2連勝でワイルドカード・シリーズを突破した。先発投手がおらず、第3戦はブルペン・ゲームでの戦いを強いられたが、9人の投手による継投でカージナルス打線をシャットアウト。地区シリーズでは同地区ライバルのドジャースと対戦する。

初戦を制したあと、第2戦で逆転負けを喫したカージナルスは、満を持してエースのジャック・フラハティが先発。2回裏に二死満塁、4回裏には一死一・二塁のピンチを迎えたが、要所を締めて4回まで無失点に抑えた。

一方のパドレスは36歳のクレイグ・スタメンがナショナルズ時代の2010年以来となる先発のマウンドに上がり、1回2/3を無失点。3回表二死満塁のピンチは3番手のピアース・ジョンソンがディラン・カールソンを空振り三振に仕留め、5回表二死一・二塁のピンチは5番手のオースティン・アダムスがポール・ゴールドシュミットを見逃し三振に抑えた。

試合の均衡が破れたのは5回裏。パドレスは一死からフェルナンド・タティスJr.が二塁打を放ってチャンスを作り、二死後にエリック・ホズマーが左中間を破るタイムリー二塁打を放って1点を先制した。

パドレスは6回表を6番手のルイス・パティーニョ、7回表を7番手のエミリオ・パガーンが無失点に抑えると、7回裏にはカージナルスの守備のミスに乗じて2点を追加。8回表を8番手のドリュー・ポメランツが無失点に抑えたあと、8回裏にジェイク・クロネンワースが1号ソロを放ち、9回表は9番手のトレバー・ローゼンタールが締めくくった。

勝利投手はアダムス(1勝0敗)、敗戦投手はフラハティ(0勝1敗)。パドレスはラメットとクレビンジャーの両右腕がドジャースとの地区シリーズから復帰できる見込みとなっており、レギュラーシーズンでも熾烈な地区優勝争いを繰り広げた両軍の対戦は大きな注目を集めそうだ。

なお、両リーグの中部地区から合計7チームがワイルドカード・シリーズに進出したが、カージナルスの敗退により中部地区のチームは全滅となった。

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