DVDプレーヤーやゲーム機、それらの電源や接続ケーブル。テレビの周辺は物が多く、ほこりが溜まりがちなエリアです。リビングはご家族との暮らしの中心となる場所だけに、快適な時間を過ごせるようにしたいもの。そのためにはAV機器や配線類をいかにスッキリ収納できるかが重要になります。そこで今回は、テレビ周辺の収納アイデアとDIYの実例を紹介します。
テレビ台の収納力をアップするポイント
多くのご家庭ではテレビ台(テレビボード)のうえにテレビを設置しています。テレビ台は、DVDレコーダーやゲーム機の置き場所としても重宝しますが、スペースに限りがあります。それでもスペースを最大限有効に使えるようにボックスやラベリングを利用して効率よく空間を使いましょう。空間を上手に使えば収納スペースが増え、ごちゃつきがちなテレビボード周りが劇的にスッキリします。
ではその具体的な方法を、つぎの項目で紹介していきます。
ボックスを利用し空間を仕切る
テレビボードのスペースにそのまま関連機器を置いていると、デッドスペースが生まれがち。さらにテレビボード自体に引き出しがない場合は、小物を山積みにしているのが外から見えて、ゴチャゴチャした印象になります。そこでボード内に入るバスケットやボックスを入れて空間を仕切ると、きれいに整頓できます。
100均で販売されているバスケットや積み重ねボックス、ふた付きボックスを使って、細かい小物類を整理すればテレビ周りはスッキリ。できるだけ同じ色や形で統一する方がきれいに見せることができます。
中身が見えない収納にはラベリングがおすすめ
テレビボード内に設置するボックスが不透明だった場合、ひと目で中身がわかりません。いちいちボックスを引き出して中身を確認するのは大変なので、外側にラベルを貼ると便利です。100均では市販のラベリングシールが販売されています。収納物がすでにイラストで描いてあるタイプもあるので、中身によってはそのまま貼ることができます。もちろん無地のものもあるので、必要があれば自分で書いて貼り付けましょう。
配線は絡まないように工夫を
テレビ周りに置くAV機器には、接続ケーブルなどたくさんの配線がついています。配線部分にはほこりがたまりやすいうえ、そのままにしているとゴチャゴチャした印象を与えてしまいます。さらに小さなお子さんや高齢者の方はケーブル類に足を取られて転倒することもあるので、できるだけ配線をまとめることをおすすめします。
テレビ周りの配線は、結束バンドなどを使って整理するときれいに見えます。無理に小さくグルグル巻きにすると断線のおそれがあり危険なので、ループ状にまとめるときはゆったりと余裕をもたせましょう。
まとめた配線はテレビラックの裏側や側面にワイヤーラックを設置して引っ掛けたり、ワイヤーラックにボックスを取り付けてそこに収納したりすれば目立ちません。配線を大きめのボックスに収納し、テレビボードの隙間スペースに配置する方法もあります。
テレビ台を素敵なインテリアに。収納方法の実例
テレビ台は、インテリアの一部にできます。単なる収納スペースとしてだけではなく、たとえば雰囲気に合ったストレージボックスを入れてリビングのイメージを明るく変えることも、グリーンなどの小物を置いて爽やかな印象を与えることもできます。実際にテレビ台を美しく個性的なインテリアの一部にしている方々がいます。その収納アイデアを参考に、素敵なインテリアづくりをしてみましょう。
部屋の雰囲気にあったケースを設置
モダンな部屋にはモノクロのテレビボードが似合いますし、ナチュラルインテリアの部屋には木目を活かしたテレビボードがしっくりきます。ボードの内部に入れる収納ケースも同様で、機能性だけでなくインテリアと馴染むかどうかも考慮する必要があります。
セリアやダイソーなどの100均グッズも人気ですが、DIYでケースを作ってみたり、アンティーク調のケースやボックス、かごを探してみたりと、部屋の雰囲気に合う収納を探すのも楽しいです。まずは部屋のインテリアをどのような方向にするかを決めてから収納に必要な用品を買い揃えていきましょう。
グリーンや小物類を置いてディスプレイ収納
テレビボードの周りにエアプランツなどのグリーンを置いたり、周囲にシェルフを設置してドライフラワーや花を飾るとリビングが明るく優しい印象に見えます。植物のある部屋は心に癒しや潤いを与えてくれるため、リラックス効果も期待できます。ただ、大きすぎる観葉植物は置き場所に困ることもあるので、ハンギング型の小さなものや場所をとらない卓上に置けるタイプの植物がおすすめです。
テレビ上のスペースを活かせる壁面収納も人気
一般的にテレビボードといえば、テレビを載せる置き型タイプをイメージされる方も多いはず。ただテレビ台を設置すると、上部に空間ができデッドスペースがうまれがちです。そこでスペースを有効活用するため、壁面収納にテレビを設置する方もいます。
壁面収納専用の家具は、ネットショップや家具店などで販売されています。テレビを置くスペースだけではなく、上段には雑誌を、下段にはDVDプレーヤーやソフト類を整理・収納できるなどメリットは多数。理想通りの形や色の壁面収納が見つかるまでさまざまな壁面収納を探す必要がありますが、それもまた楽しみのひとつです。
DIYでより魅力的なテレビ周りを実現
既存のテレビボードや壁面収納品を使えばすぐにテレビを置いて使用できますが、商品のデザインは比較的統一されており没個性的です。もちろんテレビを置くにはぴったりの規格で作られているため、機能としては申し分ないのですが、どのテレビボードも似たりよったりなイメージは否めません。
そこで最近は、自分でテレビボードを作る方も増えています。ここからはDIYでより魅力的なテレビ周りを実現されている例を紹介します。
カラーボックスを使用する
ニトリなどで購入できるカラーボックスは、テレビ台として使用することができます。インテリアに合わせて好きなカラーの商品を購入できますし、サイズや高さなどさまざまな商品が販売されているので使い勝手は抜群です。もしカラーボックスの色がイマイチであれば、後から色を塗ることもできます。
テレビはそれなりの重さがあるので、華奢なカラーボックスではすぐに壊れてしまいます。そのため木材に厚みのある頑丈なカラーボックスを購入したり、木材を貼ってサイドを補強するなどのDIYが必要です。他にも、取っ手をつけたりして自分なりにアレンジしてみましょう。
リンゴ箱を並べると北欧風のテレビ台に
リンゴ箱は木製で加工しやすいのでDIYでのリメイク向きです。リンゴ箱は既製品のラックと違い、大きさにバラつきがあったり、マジックで数字が書かれていたり、個体差があります。その若干のいびつさがナチュラルな風合いを醸し出しておしゃれです。リンゴ箱を並べてその上にテレビを置くと、北欧風のおしゃれなテレビ台に大変身。DIY品は世界にひとつだけの大事な家具なので、既製品よりいっそう愛着をもつことができます。
コードはワイヤーネットを活用し隠す
テレビ台周りは電源や配線でゴチャゴチャしがち。そこで邪魔な配線をワイヤーネットを使用してまとめ、うまく隠している実例を紹介します。
まずはワイヤーネットをテレビの裏に固定し、そこにカゴやスタンドを引っ掛けます。つぎに配線や電源コードをまとめ、ネットに絡ませます。ダイソーなどの100均で手に入るワイヤータイを使えばすぐ外せるので、失敗しても何度でも挑戦できます。
このようにきれいに整理できれば、コードがごちゃつかないのでお子さんや高齢の方が歩いても安心。ほこりも溜まりにくく、掃除もしやすいので便利です。
ボックスの上に板を置く
複数のボックスの上に厚めの板を置きそのうえにテレビをセットするDIY。この方法は比較的簡単で初心者の方でもすぐにテレビを設置できます。必要な物はボックス2~3個とテレビのサイズに合う木材のみ。ボックスと板を釘などで固定すればより安全ですが、木材とテレビにかなり重量があり重石の役割もあるため、そのままでも使えます。ボックスの空いた部分にDVDプレーヤーや小物などを置くこともでき、機能性も抜群です。
【インテリア上級者】既存のテレビ台をリメイクする
インテリア上級者には既存のテレビ台をリメイクする方法もおすすめします。実例の方は既存のテレビ台にサウンドバーを設置するスペースを作るため、リメイクに挑戦されました。既存のテレビ台の上にサウンドバーを置き、サウンドバーと既存テレビ台を囲むようにペイントした木材を固定しています。
インテリアの色とマッチするように、彩度を抑えた渋めのブラウンが効いています。既存テレビ台のガラス部分にも細かい飾りが施され、室内インテリアとのマッチングも絶妙。色使いやセンスの良さが光る逸品です。