万富駅 一番搾りの誘惑【木造駅舎巡礼02】山陽本線11/21

※2020年8月撮影

トップ画像は、JR西日本山陽本線万富駅。

熊山駅15:41発の山陽本線府中行に乗って4分で万富駅に着きます。乗ってきた下り列車を見送っています。お馴染みの黄色い電車、115系D-14編成だったかな。

※2020年8月撮影

駅名標。上りホームと左に駅舎が見えます。

※2020年8月撮影

万富駅は、1897年(明治30年)山陽鉄道の駅として開業。1906年(明治39年)国有化。1909年(明治42年)山陽本線の所属駅になります。2019年(令和元年)みどりの窓口が営業終了、無人駅になりました。

万富は駅所在地名です。駅のある瀬戸町は、1889年(明治22年)の町村制施行で物理村が発足したのが始まりでした。この物理村(もどろいそん)というのもすごい名前です。知らなければ、まず読めません。1915年(大正4年)町制施行で瀬戸町になります。1955年(昭和30年)瀬戸町と万富町などが合併し瀬戸町となりました。現在の駅所在地は、岡山県岡山市東区瀬戸町万富です。

しかし、万富とは何とも御目出度い地名です。

下りホームから駅舎を見ます。緑の屋根瓦が美しい。

※2020年8月撮影

ホーム側の正面。ホーム上屋で屋根瓦は見えませんね。

※2020年8月撮影

ホームの南側に「一番搾り」のフラッグが並んでいますよ。この日も滅茶苦茶に暑いのでグウと喉が鳴ります。今夜は「一番搾り」を飲もう!・・・と秘かに決意。(笑)

※2020年8月撮影

駅舎のある上りホームに跨線橋で渡ります。跨線橋から1972年(昭和47年)に操業を開始した麒麟麦酒岡山工場が見えました。かつては工場まで専用線が敷かれ、原料のホップを神戸方面から運び、製品の出荷も行っていました。1986年(昭和61年)貨物取扱が終了。麒麟麦酒専用線も運用が終わりました。

※2020年8月撮影

もう少し広く、門司駅方面を見ます。ほぼ上りホームの上辺りからです。

※2020年8月撮影

反対の神戸駅方面からは木造駅舎のキレイな緑色の瓦屋根が見えます。

※2020年8月撮影

神戸駅方面を見ると右の山に山肌が削られているのが見えます。地図で調べると「丸紅産業(有) 万富砕石場」となっていました。石を採っているのですね。

※2020年8月撮影

上りホームに降りて来ました。ここからも「一番搾り」のフラッグが見えます。

※2020年8月撮影

木造駅舎。切妻屋根、破風に家紋の様な装飾があります。和建築らしい特徴ですね。

※2020年8月撮影

ホーム側改札口。ICカード(JR西日本なのでICOCA)対応の簡易型自動改札機が設置されています。

※2020年8月撮影

では、意を決して暑い陽射しの下に出てみましょう。

【木造駅舎巡礼02】山陽本線12 に続きます。

(写真・文章/住田至朗)

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