パドレスの先発二枚看板は地区シリーズに間に合うのか

パドレスは日本時間10月7日にドジャースとの地区シリーズ初戦(グローブライフ・フィールド)を迎えるが、チーム内でベストの先発投手2人が登板できるかどうかは依然として不透明な状況だ。ジェイス・ティングラー監督は、マイク・クレビンジャーとディネルソン・ラメットのロースター入りについて、提出期限のギリギリまで様子を見て判断する方針であることを明らかにした。

クレビンジャー(右肘痛)とラメット(右上腕二頭筋の張り)は直近2週間の大部分を故障との戦いに費やしている。両者ともカージナルスとのワイルドカード・シリーズではロースターを外れ、パドレスは先発二枚看板を欠いた状態でなんとかワイルドカード・シリーズを突破。しかし、先発二枚看板が不在の状態でメジャー最高勝率のドジャースを相手に勝ち上がるのは至難の業と言える。

ラメットは今季12試合に先発して69回を投げ、3勝1敗、防御率2.09、93奪三振の好成績をマーク。ドジャース戦には2試合登板し、6回途中2安打2失点(自責点1)、7回3安打1失点といずれも好投した。

一方のクレビンジャーは8月末のトレードでインディアンスからパドレスへ移籍。シーズン通算では8先発で41回2/3を投げ、3勝2敗、防御率3.02、40奪三振をマークし、パドレス移籍後だけを見ても4先発で防御率2.84と安定したピッチングを披露した。

クレビンジャーは日本時間10月5日に故障してから2度目となるブルペンでの投球練習を行っており、ティングラーは「彼は状態が良さそうだった。(翌日以降の)身体の反応を確かめる必要があるけどね」と慎重な姿勢を崩してはいないものの、手応えを感じている様子。ラメットはキャッチボールこそ行っているが、まだブルペンで投げるには至っておらず、クレビンジャーと比べると一歩遅れている状況だ。

パドレスはまだ地区シリーズ初戦の先発投手を発表していない。クレビンジャーのほか、ワイルドカード・シリーズで先発したクリス・パダックとザック・デービースも候補となるが、9人の継投でカージナルス打線を完封したワイルドカード・シリーズ第3戦のように、ティングラーがブルペン・ゲームでの戦いを選択する可能性も残されている。

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