「雲仙地獄感じる造りに」 星野リゾート代表 事業展開など説明

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雲仙など九州での事業展開を説明する星野代表=福岡市、ANAクラウンプラザホテル福岡

 全国で宿泊施設を展開する星野リゾート(長野県、星野佳路代表)は5日、福岡市内のホテルで、九州では初めてのプレス発表会を開き、今後の事業展開などを説明した。星野代表は、雲仙温泉街に計画している施設について「全室が雲仙地獄の方を向く造りにして、香りや風情を感じられる設計を進めている」と明らかにした。
 同社は、ラグジュアリーリゾート「星のや」や温泉旅館「界(かい)」など五つのブランドを軸に国内外45施設を運営。九州では「界 阿蘇」(大分県)を運営中で、来年は「界 霧島」(鹿児島県)、「界 別府」(大分県)を開業予定。ブランド名は未定だが、由布院温泉でも開業準備を進めている。
 雲仙温泉街では、2018年に閉館した旧雲仙富貴屋を解体し、新施設を建設予定。星野代表は、施設が雲仙地獄に隣接する立地に触れ「火山地帯特有の地獄を間近で体感できる、全国の温泉地の中でも珍しい場所」と評価。「その良さを最大限生かして、施設を造り込んでいく」と展望を述べた。客室数を少なく絞り、比較的高単価な料金設定になるという。開業時期は明らかにしていない。
 星野代表は九州を「日本有数の温泉地」と位置付けた上で、新型コロナ禍で提唱している、1~2時間の移動圏内の「マイクロツーリズム」などの周遊プランが作りやすいのが強みだと説明。一方で「国内客が多く、コロナ収束後に欧米からのインバウンドを呼び込むには認知度アップが必要」と課題を指摘した。