マーリンズは初戦アルカンタラ、第2戦ロペス、第3戦サンチェス

マーリンズのドン・マティングリー監督は日本時間10月7日に開幕するブレーブスとの地区シリーズ(ミニッツメイド・パーク)の先発予定投手を発表し、重要な初戦のマウンドは25歳のエース右腕、サンディ・アルカンタラに託された。カブスとのワイルドカード・シリーズ第1戦で好投したアルカンタラは中5日での登板となる。また、第2戦にパブロ・ロペス、第3戦に新人シクスト・サンチェスが先発することも併せて発表された。

マティングリーは「サンディに初戦を任せるという決断は簡単だった。彼は我々のエースだからね」と語り、初戦の先発投手を迷わずアルカンタラに決めたことを明らかにした。昨季自身初のオールスター・ゲーム選出を果たしたアルカンタラは、今季7試合に先発して42回を投げ、3勝2敗、防御率3.00、39奪三振をマーク。ワイルドカード・シリーズ第1戦では7回途中3安打1失点の好投で勝利投手となった。

ワイルドカード・シリーズ第2戦に先発したサンチェスは、地区シリーズでは第2戦ではなく第3戦に回ることになった。マティングリーはこの判断について「パブロは最後に投げてからかなり間隔が空いている。パブロの登板を先延ばしにするよりシクストの登板を1日遅らせるほうがベターだと考えた」とコメント。ロペスが最後に登板したのは日本時間9月25日のブレーブス戦であり、地区シリーズ第2戦は中12日での登板となる。

また、今季の地区シリーズはオフなしの5連戦で行われるため、決着が第4戦以降にもつれた場合、4人目の先発投手が必要となる。メジャーリーグ公式サイトでマーリンズの番記者を務めるジョー・フリサロによると、第4戦の先発は新人トレバー・ロジャースが有力。2勝2敗で第5戦を迎えた場合は、中3日でアルカンタラが先発することになりそうだ。

18人の選手が新型コロナウイルスに感染するというチーム崩壊の危機を乗り越え、2003年以来17年ぶりのポストシーズンを戦っているマーリンズ。過去2度出場したポストシーズンではいずれもワールドシリーズ制覇を成し遂げており、ナショナル・リーグ中部地区の王者・カブスを撃破した今季も台風の目になりそうな気配が漂っている。

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