ヤンキースが4本塁打の一発攻勢で快勝 レイズ・筒香は出番なし

【ヤンキース9-3レイズ】@ペトコ・パーク

アメリカン・リーグ東部地区の1位(レイズ)と2位(ヤンキース)の対戦となった地区シリーズ初戦は、ヤンキースが4本塁打の一発攻勢により9対3で快勝。9回表に飛び出したジャンカルロ・スタントンの満塁弾がレイズにとどめを刺した。勝利投手は6回3失点の力投を見せたゲリット・コール(1勝0敗)、敗戦投手は5回4失点のブレイク・スネル(0勝1敗)。レイズの筒香嘉智は出場機会がなかった。

ヤンキースは1回表先頭のDJ・レメイヒューがセンターへのヒットで出塁し、スネルの暴投とアーロン・ジャッジのピッチャーゴロで一死三塁のチャンス。ここでアーロン・ヒックスがセンターへの犠飛を放ち、1点を先制した。1回裏にランディ・アロサレーナの1号ソロで追い付かれたが、3回表先頭のクリント・フレイジャーが左中間へ豪快な1号ソロを放ち、勝ち越しに成功。しかし、4回裏に「コール・キラー」の崔志萬(チェ・ジマン)の1号2ランでレイズが試合をひっくり返した。

直後の5回表、ヤンキースはコールの女房役を務めるカイル・ヒガシオカが1号ソロを放って同点。一死後、ジャッジにも1号ソロが飛び出し、リードを奪った。コールは5回裏二死から一・三塁のピンチを招き、苦手とする崔を敬遠して二死満塁。ここでマニュエル・マーゴを空振り三振に仕留め、雄叫びを上げた。

その後は両軍リリーフ陣の力投によりスコアボードには「0」が並んでいたが、ヤンキースは9回表に一死一・二塁のチャンスを迎え、ヒックスがリードを2点に広げる貴重なタイムリー。続くタイラー・ウェイドが四球を選んで満塁となり、スタントンがセンターへとどめの1号グランドスラムを叩き込んだ。

9回裏はヤンキース4番手のルイス・セッサが無失点に抑え、9対3で試合終了。ヤンキースが2009年以来11年ぶりのワールドシリーズ制覇に向けて、地区シリーズ初戦を制した。なお、レイズは9回表途中から5番手として有望株シェーン・マクラナハンが登板。ポストシーズンでメジャーデビューした史上初の投手となった。

ヤンキース打線はインディアンスとのワイルドカード・シリーズ第1戦で4本塁打、第2戦で3本塁打を放っており、この試合の4本塁打を合わせてポストシーズンの連続した3試合で合計11本塁打は史上最多の数字。また、ポストシーズンで2試合連続満塁本塁打を放つのは史上3チーム目の快挙だった。

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