ポストシーズン最年少先発はドジャース・ウリアスの20歳68日

ヤンキースの新人右腕デイビー・ガルシアは、日本時間10月7日の地区シリーズ第2戦(対レイズ)に21歳140日で先発することが決定した。これは殿堂入り左腕のホワイティ・フォードが1950年のワールドシリーズで先発したときの21歳351日を上回るポストシーズン球団最年少記録となる。しかし、メジャー全体で見るとガルシアの記録は歴代11位となり、トップ10にはランクインしない。最年少記録を持っているのはフリオ・ウリアス(ドジャース)だ。

ウリアスは2016年5月27日に19歳289日でメジャーデビューし、この年は15先発を含む18試合に登板して5勝2敗、防御率3.39をマーク。ナショナルズとの地区シリーズではブルペンに回されたが、2勝1敗で迎えたカブスとのリーグ優勝決定シリーズ第4戦で先発の大役を任された。このときの20歳68日がポストシーズンの最年少先発記録となっている。

初回を三者凡退に抑えるなど、3回まで無失点で切り抜けたウリアスだったが、4回表先頭からの連打で無死一・二塁のピンチを招き、ウィルソン・コントレラスのタイムリー、ジェイソン・ヘイワードの内野ゴロ、アディソン・ラッセルの2ラン本塁打であっという間に4失点。次打者ジョン・ラッキーは内野ゴロに打ち取ったが、3回2/3を投げて被安打4、奪三振4、与四球2、失点4という内容でマウンドを降りた(敗戦投手)。

ウリアスとガルシアのあいだにランクインする2位から10位の投手は以下のようになっている。

2位 ブレット・セイバーヘイゲン(ロイヤルズ)
1984年リーグ優勝決定シリーズ第2戦:20歳175日

3位 バレット・ジョー・ブッシュ(アスレチックス)
1913年ワールドシリーズ第3戦:20歳316日

4位 フェルナンド・バレンズエラ(ドジャース)
1981年地区シリーズ第1戦:20歳339日

5位 ジム・パーマー(オリオールズ)
1966年ワールドシリーズ第2戦:20歳356日

6位 ジョニー・ポドレス(ドジャース)
1953年ワールドシリーズ第5戦:21歳4日

7位 マディソン・バムガーナー(ジャイアンツ)
2010年地区シリーズ第4戦:21歳71日

8位 リック・アンキール(カージナルス)
2000年地区シリーズ第1戦:21歳76日

9位 CC・サバシア(インディアンス)
2001年地区シリーズ第3戦:21歳84日

10位 ケリー・ウッド(カブス)
1998年地区シリーズ第3戦:21歳109日

© MLB Advanced Media, LP.