【動画】五島・高崎海岸 砂浜と漁港 響く子の歓声

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青と白のコントラストが美しい高崎海岸。夏になると、地元の子どもたちが防波堤から飛び込む=五島市三井楽町

 海の青は季節によって移り変わる。中でも強い日差しと白い砂浜に映えるエメラルドブルーは、夏の五島の代名詞だ。そんな美しい「色」が残る三井楽町の高崎海岸。防波堤から飛び込む子どもたちの歓声が、よく似合う。
 かつて高崎地区では、伝統的なクロ(メジナ)の追い込み漁が盛んだった。三井楽町郷土誌によると、海を一望する海沿いの丘にやぐらがあり、「ヤマミ」と呼ばれる魚見役が魚群を見つけて合図を出すと、待機していた船が群れを包囲。小石を投げて魚を追い込んだ。100年ほど続いた伝統漁法だが、十数年前に後継者不足で廃れた。
 海の男たちでにぎわった海岸は、今ではひっそりとして、地元住民が慣れ親しむ隠れスポット。それでも手付かずの自然は映画関係者の目に留まり、五島を舞台に、音楽教師と中学校の合唱部員の交流を描いた映画「くちびるに歌を」(2015年)のワンシーンを飾った。
 五島の景色や人々の営みを長年撮影する写真家、廣瀬健司さん(59)は「砂浜と漁港が一緒にあり、漁師の優しい雰囲気が撮れる」と高崎海岸の魅力を語る。「夏だけでなく冬の黒っぽい海も、雪の白が映えて美しい」。五島の海はまだまだ奥深い。