勝率5割未満からの「下剋上」へ アストロズが2連勝

【アストロズ5-2アスレチックス】@ドジャー・スタジアム

9月に10勝17敗と失速し、勝率5割未満(29勝31敗)でレギュラーシーズンを終えたアストロズだったが、ツインズとのワイルドカード・シリーズを2連勝で突破し、アスレチックスとの地区シリーズも白星スタート。第2戦もジョージ・スプリンガーが2本塁打を放つなど一発攻勢でアスレチックスを破り、4年連続となるリーグ優勝決定シリーズ進出に王手をかけた。

フランベル・バルデス(アストロズ)とショーン・マネイア(アスレチックス)の両左腕の投げ合いでスタートした一戦は、アスレチックスが2回裏にクリス・デービスの2試合連発となる2号ソロで先制。しかし、アストロズは3回表にジョージ・スプリンガーの1号2ランですぐさま逆転に成功し、4回表には一死一・三塁からカルロス・コレアの内野ゴロの間に1点を追加した。

バルデスが4回裏先頭のチャド・ピンダーに1号ソロを浴び、1点差に詰め寄られたアストロズだったが、5回表一死からマーティン・マルドナードが1号ソロ。さらに、スプリンガーにも二者連発となる2号ソロが飛び出し、リードを3点に広げた。スプリンガーはこれがポストシーズン通算17本目のアーチとなり、歴代7位タイに浮上。現役ではエンゼルスのアルバート・プーホルス(19本)に次ぐ本数となっている。

アストロズ先発のバルデスは、4回までに2本のソロアーチで2点を失ったが、5回以降は3イニング連続で三者凡退。アストロズ打線は5回表の二者連続アーチ以降ヒットを打つことができなかったが、8回裏を2番手のエノーリ・パレイデス、9回裏を3番手のライアン・プレスリーが無失点に抑え、5対2で逃げ切った。

バルデスが勝利投手(1勝0敗)、マネイアが敗戦投手(0勝1敗)となり、最後を締めくくったプレスリーは1セーブ目を記録。レギュラーシーズンではアスレチックスに3勝7敗と負け越したアストロズだが、地区シリーズ突破に王手をかけ、「下剋上」達成にまた一歩前進した。

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