【2020年版】秋を楽しむ東北地方の紅葉名所10選!

自然豊かな東北地方、紅葉の見ごろはいつ?

東北地方は、日本の北部にある6県(青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県)を総称した地域名。世界遺産の青森県「白神山地」、岩手県「平泉」など雄大な自然や歴史的建造物も残り、美しい景色が広がる場所です。

紅葉の時期は場所にもよりますが、例年10月中旬~11月下旬。東京よりも半月ほど早く見ごろを迎えます。

本記事では、観光地を彩る東北地方の紅葉スポットを紹介します。買い物なども合わせて楽しみたい方は定禅寺通(じょうぜんじどおり)、自然に囲まれリフレッシュしたい方は十和田湖や奧入瀨(おいらせ)溪流など、旅行の目的に合わせて選んでみて下さい。

新型コロナウイルスの影響により、お祭りが中止になったり、お店の営業時間が短くなったりしている可能性があります。行く際は、事前にチェックしましょう。

なお、2021年1月31日(※)までに旅行をする場合、政府が実施する「Go To Travelキャンペーン」を活用すれば、宿泊費が割引になります。詳細はMATCHA記事をご覧ください。

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目次

スポットのリンクをクリックすると、該当場所の紹介に行きます。

1.仙台(宮城県)「定禅寺通」

東北地方の玄関口・仙台の街中で自然に触れられる「定禅寺通」。約700メートルにもわたってケヤキの並木道が続き、散歩をしたりベンチに座ったりしながら、黄色に染まるケヤキを眺めることができます。

周辺にはアートギャラリーやおしゃれなカフェ、分岐された道に入ると繁華街の国分町通りがあります。ゲストハウスも近くにあるので、観光の拠点にして紅葉巡りをしてみてもよいですね。

2.松島(宮城県)「円通院」

仙台駅から電車で約30分の場所に、綺麗な景色で有名な観光地「松島」があります。「円通院」は、松島を代表する紅葉スポット。4種類の日本庭園が、赤や黄色に染まった木々で彩られます。

日中の紅葉も見事ですが、ぜひ夜のライトアップにも訪れてみてください。円通院を始めとした松島の観光地に灯りがつき、目を奪われるほどの美しさ。また期間中は太鼓などの和楽器やギター、バイオリンなどのコンサートも行われます。

ライトアップの期間は例年10月末~11月の1か月ほど。2020年は中止が発表されました。

3.宮城県「鳴子峡」

仙台駅から電車やバスで2時間ほど行くと、深さ100メートル大峡谷が見事な「鳴子峡(なるこきょう)」があります。谷を覆うように色づく紅葉が人気です。鳴子峡レストハウスの展望台から眺めたり、約2.2キロメートルの大深沢遊歩道を散策したり、それぞれの楽しみ方で過ごせます。

周辺にある鳴子温泉郷は、日本に11種類ある泉質のうち9種類もの温泉が出る珍しい温泉地。紅葉狩りをしたあとは、鳴子温泉郷で旅の疲れを癒しましょう。

4.岩手県「平泉」

仏教の浄土思想(※1)の考えに基づいた、歴史ある建造物が点在する平泉。なかでも「中尊寺」「毛越寺」を始めとした5つの寺院・史跡が世界文化遺産に登録されています。

「中尊寺」境内には数多くのお堂があり、1124年からこの地にある「金色堂」へ向かう道や、シンプルな姿が美しい「経蔵(きょうぞう)」付近ではモミジが綺麗に色づきます。

日本庭園が好きな方はぜひ「毛越寺」を訪れましょう。「浄土庭園」に彩る紅葉が楽しめます。東西180メートルもある「大泉が池」と紅葉のコラボレーションは絵になりますよ。

また10月は本堂内の特別拝観、11月1日~3日は地域に古くから伝わる演舞が披露される「秋の藤原まつり」などの行事もあります。この時期だけの体験を楽しんでください。

2020年の開催は未定です。出かける前に中尊寺のHPを確認してください。

5.青森県「奧入瀨溪流」

奥入瀬渓流(おいらせけいりゅう)」は、青森県の十和田湖(とわだこ)から流れる、約14キロメートルほど続く渓流です。空を覆うように両脇を自然林が囲み、色鮮やかな紅葉の中を散策できます。

新鮮な空気を吸い、水の流れる様子を見ながら遊歩道を歩くと、心も身体もリフレッシュされるでしょう。森の中でもなだらかな道が続き歩きやすいです。

阿修羅の流れ」や「雲井の滝」は絶好のフォトスポット。紅葉と共に美しい川の流れを写真に収めましょう。

6.青森/秋田県「十和田湖」

青森県と秋田県にまたがる「十和田湖」は、火山活動により作られたカルデラ湖。約20万年前から長い年月をかけて作られたと言われています。湖畔を散策したり展望台に上ったりして、湖の景色とともに紅葉が楽しめます。

また遊覧船に乗り、湖から山々を眺めるのも十和田湖らしい鑑賞方法。カヌーツアーや十和田湖を起点に秘境を回るボートツアーなどのアクティビティも開催されているので、アクティブに楽しみたい人にもオススメです。

7.秋田県「角館」

秋田県の仙北市せんぼくしにある「角館(かくのだて)」は1620年に城下町として栄えた場所。当時は北と南で武家・商人の住むエリアがわかれ、その区分が今でも残されています。

秋になると、伝統的な武家屋敷と黒い板壁、赤や黄色に色づく紅葉のコントラストが観光客の目を引きます。

周辺では武家屋敷の青柳家周辺の旅館内で着物のレンタルも可能。紅葉に包まれた歴史的な街並みを和服で散策してみてください。

8.秋田県「抱返り渓谷」

抱返り渓谷(だきがえりけいこく)」は、原生林と青々とした渓流がとても美しい、全長10キロメートルほどの渓谷です。昔は人がすれ違う際に互いに抱きかかえないと通れないほど険しい山道だったため、「抱返り渓谷」と名づけられたそうです。

現在は遊歩道が整備されているので安全に景色を楽しみながら散策ができます。角館と同じ仙北市にあるので、紅葉巡りを楽しんでみてはいかがでしょうか。

9.山形県「山寺」

通称「山寺(やまでら)」と呼ばれる「宝珠山立石寺ほうしゅさん りっしゃくじ」は、絶壁の上に建てられた仏教寺院。境内に複数のお堂や石仏などが点在しています。入り口の看板に「登山口」とある通り、一番奥にある「奥の院」まで1015段もの階段を登ります。

紅葉のオススメスポットは「五大堂」。断崖から突き出るようにお堂が建てられており、眼下には周辺の街並みと一緒に色づく山々が鑑賞できます。五大堂まで行く方は、歩きやすい靴で向かいましょう。

また登山口の近くにある「日枝神社」後方の大イチョウにもぜひ立ち寄ってみてください。樹齢1000年を超える巨木で、紅葉の時期は輝くような黄色の葉に色づきます。

10.福島県「五色沼」

五色沼(ごしきぬま)」とは、福島県にある湖沼群のこと。1888年に磐梯山が水蒸気爆発を起こし、数十にわたる湖沼が形成されました。エメラルドグリーンやコバルトブルーなど沼によって水面の色が異なり、赤や黄金色に彩られた木々との美しいコントラストが鑑賞できます。

五色沼でもっとも大きい毘沙門沼(びしゃもんぬま)では手漕ぎボートが楽しめます。1時間~1時間30分程度の散策路もあるので、それぞれに魅力のある湖沼巡りを堪能してください。

終わりに

京都や日光などの市街地を彩る紅葉とは異なり、東北地方では迫力満点の大自然の中で色づく山や木々、歴史を感じる建物と共に紅葉を鑑賞できます。日本の原風景を探しに、ぜひ訪れてみてください。

元記事執筆:Eri Okubo

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