「ギター・ゴッド」「絶対的レジェンド」 エディ・ヴァン・ヘイレンさん死去 悼む声相次ぐ

1984年、演奏するエディ・ヴァン・ヘイレンさん=米ニューヨーク(ゲッティ=共同)

 米人気ロックバンド「ヴァン・ヘイレン」の中心メンバー、エディ・ヴァン・ヘイレンさんが6日、咽頭がんのため65歳で死去した。1978年に「炎の導火線」でデビューして以来、数々の名作を生み出しハードロック・ヘヴィメタルシーンに強烈なインパクトを残した希代のギタリストの死に、同時代を渡り合ったミュージシャンから惜別の声が上がった。 (47NEWS編集部)

 55年、オランダ生まれ。60年代に家族と米国へ渡り、10代の頃から兄アレックスさんと共に音楽活動をスタート。その後、ヴァン・ヘイレンとして活動を始める。通算6作目の「1984」からシングルカットされた「ジャンプ」は全米で大ヒットしバンドの代表曲となった。マイケル・ジャクソンさんのヒット曲「今夜はビート・イット」(83年)にも参加していた。

マイケル・ジャクソンさん(右)の「今夜はビート・イット」を演奏するエディ・ヴァン・ヘイレンさん=1984年、米テキサス州(ゲッティ=共同)

 代名詞はギター弦を右手で押さえて演奏する「ライトハンド奏法」。斬新な奏法はその後に続く多くのミュージシャンに影響を与えた。バンドは92年にグラミー賞を受賞。2007年にはロックの殿堂入りを果たした。

2007年9月、「ヴァン・ヘイレン」のツアーで演奏するエディ・ヴァン・ヘイレンさん=米ノースカロライナ州(ロイター=共同)

 息子のウルフさんはツイッターの投稿で、エディさんががんを患い長く闘病していたことに触れ「望み得る最良の父親だった」としのんだ。

 訃報を受けて、米国のハードロックバンド「KISS」のベーシスト、ジーン・シモンズさんはツイッターで「エディはギター・ゴッドであるだけでなく、真に美しい『ソウル』を持っていた」と悼んだ。「メタル界の帝王」と呼ばれ、自身も今年1月にパーキンソン病を患っていることを公表した英ミュージシャン、オジー・オズボーンさんも「絶対的なレジェンドだった。エディ、向こう側で会おう」とツイッターに投稿した。

演奏するエディ・ヴァン・ヘイレンさん(右)とデイヴィッド・リー・ロスさん=2015年8月、米ニューヨーク州(AP=共同)

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