日本人ピアニストが地下鉄で集団暴行を受け重傷<マンハッタン>

ニューヨークを拠点に活動する日本人ジャズピアニスト、海野雅威さん(40)が、ニューヨーク市の地下鉄駅構内で若者グループに暴行され、右肩と腕の骨が折れるなど重傷を負ったことが分かった。

海野さんによると9月27日の夜、地下鉄を降り改札口をふさいでたむろしていた男女8人のグループを避けて出ようとした際、「体が触れた」「ぶつかった」などと言い掛かりを付けられ、殴る蹴るの暴行にあったという。地上に出てからも暴行は続き、海野さんは右肩や右腕を骨折する重症をおった。

この事件を受け、日本総領事館は治安が悪化しているとして、「報道等から最新の情報を常に入手し、事件現場付近 には近づかないようにする・夜間の外出や人通りの少ない道は避ける・不審な人物には近づ かない等、安全を確保するようにしてください」と呼びかけている。 詳しくはこちら 一方海野さんを支援する募金サイトが立ち上がり、わずか1日あまりで約9万ドルが集まるなど支援の和が広がっている。

海野雅威(うんの ただたか)

1980年、東京生まれ。4歳からピアノを弾き始め、9歳でジャズピアノを元岡一英氏に師事。18歳からミュージシャンとして活動を始める。鈴木良雄•伊藤君子•大坂昌彦らシーンを支える多くのミュージシャンと共演し若い世代の旗手的存在であったが、さらにジャズのルーツや文化に触れる為、2008年にニューヨーク移住。

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