レッズのウィリアムス野球部門社長が辞任 野球以外の活動へ

レッズは日本時間10月8日、ディック・ウィリアムス野球部門社長が辞任したことを発表した。現在49歳のウィリアムスは2006年にレッズに加入し、2015年オフからGM、2016年オフからは野球部門社長を務めていた。ウィリアムスは家族とより多くの時間を過ごすことを望んでおり、シンシナティで野球以外の活動に取り組む予定であると見られている。

ウィリアムスは「誰も私の選択を理解してくれないと思うが」と前置きしたうえで「私にはレッズ以外に家族がいる。家族は私にとって大きな意味を持つんだ。私には4人の幼い子供がいて、彼らとより多くの時間を過ごすことが必要だと思った」とコメント。最高経営責任者のボブ・カステリーニには8月の時点で辞任の意向を伝えていたという。

今季のレッズは最終14試合で11勝3敗の猛スパートを見せ、2013年以来7年ぶりとなるポストシーズン進出を達成。しかし、ブレーブスとのワイルドカード・シリーズでは22イニングで1点も取れず、2連敗で敗退した。マイク・ムスターカス、ニック・カステヤーノス、秋山翔吾らを獲得し、得点力の大幅アップを目指したものの、チーム打率.212は両リーグワースト。ウィリアムスが展開した大型補強は期待通りの成果を上げることはできなかった。

球団の発表によると、ウィリアムスの後任が決定するまでのあいだ、ニック・クロールが引き続きGMを務める予定だという。ただし、新たな野球部門社長の方針次第では、GMの交代が行われる可能性もありそうだ。編成部門のトップの交代は、来季以降の秋山の起用法に影響を与えることになるかもしれない。

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