長崎テクニカルセンター 大村に開設 電溶工業「将来的には物作りも」

長崎テクニカルセンター開設を前に抱負を述べる中村社長(中央)=大村市役所

 自動車メーカー向けスポット溶接ロボットを手掛ける電溶工業(山梨県)の中村章男社長が7日、設計や開発を担う「長崎テクニカルセンター」を長崎県大村市に開設するのを前に、園田裕史市長を訪ね抱負を述べた。
 同社のロボットは自動車のボディー製造の工程で利用され、主な取引先はホンダやスズキなど。同センターは設計や開発を担う拠点としては国内初で、同市雄ケ原町のアルカディア大村に8日開設する。雇用計画は5年間で11人。来年4月には県内の工業高校卒業生ら4人が入社予定という。
 市役所を訪れた中村社長は「良いスタートが切れそうで期待している。将来的には(同センターで)物作りもやっていきたい」と述べた。園田市長は「誘致企業と地場企業との協力関係をコーディネートできる場を市としてもつくっていければ」と話した。
 同社は1967年設立。従業員数は105人(9月1日現在)。今年1月に県、大村市と同センター開設に関する立地協定を締結した。

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