レイズが田中攻略でシリーズ突破に王手 筒香は5打数ノーヒット

【レイズ8-4ヤンキース】@ペトコ・パーク

1勝1敗で迎えた地区シリーズ第3戦は、レイズがヤンキース先発の田中将大を攻略し、8対4で快勝。対戦成績を2勝1敗としてリーグ優勝決定シリーズ進出に王手をかけた。田中は2本のアーチを浴び、5回途中で降板。レイズの筒香嘉智は「5番・指名打者」で先発出場したが、痛烈な当たりが好守に阻まれる不運もあり、5打数ノーヒットに終わった。

勝てばシリーズ突破に王手という重要な一戦を任された田中だったが、2回表に連打で二死一・二塁のピンチを招き、9番打者のマイケル・ペレスにタイムリーを浴びて先制点を献上。3回裏にアーロン・ジャッジの犠飛で同点となったものの、4回表無死一・二塁から8番打者のケビン・キアマイアーに1号勝ち越し3ランを浴びた。

5回表も続投したが、先頭のランディ・アロサレーナに3試合連発となる3号ソロを浴び、ここでアーロン・ブーン監督は田中の交代を決断。73球で4回0/3を投げ、被安打8(うち被本塁打2)、奪三振4、与四球1、失点5という不本意な内容でリリーフ陣にマウンドを譲った。

レイズ先発のチャーリー・モートンは、決して本調子とは言えないピッチングだったものの、失点は3回裏のジャッジの犠飛と5回裏のアーロン・ヒックスのタイムリー二塁打による2点だけ。5回4安打2失点(自責点1)と試合を作り、レイズは6回表にペレスの1号2ランと崔志萬(チェ・ジマン)のタイムリー二塁打でリードを6点に広げた。

モートン降板後はレイズのリリーフ陣がヤンキースの反撃をジャンカルロ・スタントンの4号2ラン(ワイルドカード・シリーズから5試合連発)による2点のみに抑え、8対4で快勝。明日の第4戦に勝利すれば、2008年以来12年ぶりとなるリーグ優勝決定シリーズ進出が決定する。勝利投手はモートン(1勝0敗)で、田中が敗戦投手(0勝1敗)となった。

筒香は田中と2打席対戦してセンターフライとファーストへのファウルフライに倒れた。第3打席は見逃し三振、第4打席は痛烈な打球を放ったものの二塁DJ・レメイヒューの好守に阻まれ(セカンドライナー)、第5打席はショートゴロ。5打数ノーヒットに終わり、ポストシーズン初安打を記録することはできなかった。

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