村上春樹氏 ノーベル文学賞ならず 肩落とすファンら

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村上春樹氏のノーベル文学賞受賞ならず、悔しがるハルキストら=8日夜、神戸市中央区中山手通2、ピノッキオ(撮影・吉田敦史)

 ノーベル文学賞に米国の女性詩人が選ばれた8日、神戸・阪神間にゆかりが深い作家村上春樹さん(71)の受賞を待ちわびたファンらは残念がりつつも、来年に期待を込めた。

 村上作品に登場する神戸市中央区のイタリア料理店「ピノッキオ」では、ファンら11人が、インターネットでノーベル賞発表の中継を見守った。受賞を逃したことが分かると、落胆する人もいたが、「来年に向けて」と拍手や乾杯をする光景も見られた。

 高校時代からファンという女性会社員(43)=神戸市西区=は「歳を重ねるごとに読み返しても新しい発見があるのがハルキの魅力。残念だけどまた来年が楽しみ」と笑顔で話した。

 今年夏、世界的に権威のある英国「ブッカー賞」の翻訳書部門に位置づけられる「ブッカー国際賞」の最終候補6作に小説「密やかな結晶」(英題「The Memory Police」)が入り、注目が高まった西宮市在住の芥川賞作家、小川洋子氏(58)も、受賞はならなかった。