諏訪神社の秋の大祭「長崎くんち」の主要神事の一つ、例大祭が8日、同神社であった。新型コロナウイルスの収束や、来年のくんちが盛大に執り行えるよう祈願した。
例年は100人程度参列しているが、今年は人数を制限し、同神社の役員など約40人が参列した。国の安泰や氏子の平安を祈ってみこが神楽を奉納。参列者らは玉串をささげた。
今年のくんちは、コロナ禍で奉納踊りが繰り延べになった。池田剛康宮司は「痛惜に堪えない」としながらも「新しい生活様式の中で、くんちの風流の精神を今の時代に沿った形で伝えていかなければならない」とあいさつ。踊町の一つ、本石灰町の山口哲治さん(70)は取材に「1年休んだ分だけ気持ちや絆は強くなる。来年はコロナが収束してできたら」と語った。
同神社ではこのほか、大鍋にわかした湯を神主が束ねたササの葉を使って参加者に振り掛けて雑念を払う「湯立神事」もあった。