ノロノロ台風 影響が長引くおそれ

午前10時現在、台風14号は高知県の南を北上しています。
中心気圧は970ヘクトパスカルで強い勢力を保っていますが、ゆっくりとした速度で東よりに北上しています。ゆっくりという速度は、時速でいうと10キロ未満。
本来、10月にもなると、台風が本州付近に来る頃には時速は40キロや50キロくらいになりますので、今回の台風はとても遅いということです。
このあともあまり加速することなく、東よりに進む見通しで、あすの朝くらいで紀伊半島の南あたりになりそうです。
そうなってくると、長い時間の大雨になりますので、東日本や西日本の太平洋側ではかなりの雨量になることが予想されます。
特に紀伊半島で大雨になるおそれがありますので、土砂災害や河川の増水、氾濫、低地の浸水などに警戒をお願いします。

気象予報士・多胡 安那

画像について:9日午前9時の台風14号の位置と進路予想。

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