重要文化財「針尾送信所」電信室内部 11日から一般公開

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11日から一般公開される電信室の機械室=佐世保市針尾中町

 約100年前に建造された長崎県佐世保市針尾中町の国指定重要文化財「旧佐世保無線電信所」(針尾送信所)で、送られてきた信号を変換し無線塔に送る「電信室」の補強工事が完了し、11日から初めて本格的に内部が一般公開される。
 市教委文化財課によると、針尾送信所は1922年に旧日本海軍が建造。太平洋戦争開戦を告げる「ニイタカヤマノボレ」の暗号電文を発信したとの説もある。2013年の文化財指定後、見学者用に駐車場や通路を整備してきたが、電信室は出入り口地下通路の壁が崩落する危険があり、非公開だった。
 電信室内部の公開を望む声を受け、市は20年度、地下通路の補強工事を実施。一部が11日から見学可能になる。電信室は鉄筋2階建てで「機械室」「整流器室」「倉庫」の3室。機械室は天井が高さ約13メートルあり、運搬用のクレーンが残っている。
 送信所の案内役を務める「針尾無線塔保存会」の田平清男会長は「中を見てもらいたいと思っていたので一般公開は感無量」とコメント。外観だけでなく、内部を見学した方が当時の雰囲気を想像しやすいとし「特に子どもたちに平和の大切さなどを伝えていきたい」と話している。

電信室の外観