強烈な引きのカースビー

 沖縄で釣りのユーチューバーとして活躍している「フィッシングギャング・アズサ」こと、宮城梓さん。リバーGTやリバーシャークなどさまざまなブームの火付け役となった彼が最近夢中になっている魚が、マングローブジャックだ。沖縄の方言でカースビーと呼ばれる魚。彼の目標は60センチを超えるのカースビーを釣ること。

 9月26日はエコギアのワームを使った実際の釣りを取材するために、ホームグラウンドの一つ、南城市の雄樋川の河口へ行った。多忙な彼と3種類の魚が釣れたら取材終了との約束をして午前7時15分から開始した。最初のヒットは7時45分、ウルトラライトタックルの竿が大きく曲がり、「ジィ、ジィ」とドラグの鳴る音が響く。危なげないやりとりで釣れたのは35センチほどのガクガク。撮影後にリリースしてすぐにヒット。今度は22センチほどのメッキが釣れた。

 「カースビーが釣れたら最高だけど」という彼の言葉通り、30分後に竿をひったくるようなアタリ。竿が大きく曲がりドラグの音が「ギィー、ギィー」と鳴った。「大きい」と彼が叫び、30秒ほどの巧みな竿さばきで抜き上げたのは、40センチを超えるカースビー。目標の60センチオーバーではなかったが、目的の魚が最後に釣れた。撮影後リリースしたら予定通り取材を終了した。彼の今後の活躍が楽しみだ。 (おきなわ釣王国社・仲栄真修)

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