コロナ検査センター増設 長崎国際大 インフルに備え来月めど

 長崎国際大(長崎県佐世保市)は、敷地内に設置している新型コロナウイルス感染症の検査センターを11月中にも増設する方針を明らかにした。インフルエンザとの同時流行で混乱が懸念される冬場に備え、検査能力を拡充させる。
 同センターは7月1日に開設。蛍光LAMP法を用いた機器を2台導入し、9月末までの3カ月間で計618人を検査した。内訳は▽一般43%▽同大学生35%▽同大教職員13%▽長崎短大の学生など9%。
 安東由喜雄学長によると、学生が実習前に受けたり、会社員が出張前後に受けたりするケースが多かった。依頼が殺到して1日で処理しきれず、翌日に回すこともあったという。
 インフルエンザは新型コロナと症状が似ているため、冬場には検査の需要がますます高まると予想。センターを増設して新たに検査機器2台を導入し、現在1日最大100人の検査能力を、最大200人までできるようにする。
 安東学長は「インフルエンザかコロナかを早期に判別し、感染拡大を防ぎたい。県北地域の検査需要に応えるため、できることを着実にやっていく」としている。

 


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