メルセデスF1に2人目の新型コロナ陽性者「ハミルトンとボッタスを守るため“隠遁生活”を強いている」とチーム代表

 メルセデスF1チームは、2020年第11戦アイフェルGP直前に新型コロナウイルス感染症の検査で陽性者が1人出たことを明かしていたが、その後の全員検査でもう1名が陽性だったことを発表した。

 金曜のチームの発表によると、最新の全員検査で2人目の陽性者が発見され、もう1名、結果が確定的でないため再検査が必要な人物がいたということだ。感染防止のプロトコルに従い、陰性結果の出た4人のメンバーも、アイフェルGPの作業から外され、代わりに英国から6名のスタッフが呼び寄せられた。

 こういった状況により、ドライバーであるルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスは、「隠遁者のような生活」をしなければならなくなっていると、チーム代表トト・ウォルフは語った。

 ハミルトンは第10戦終了時点で205点を獲得し、ランキング首位に立っており、ボッタスは161点で2位に続いている。ウォルフは感染による欠場のリスクを最小限に抑えるため、ドライバーたちの行動を厳しく制限している。

2020年F1第11戦アイフェルGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)

「ガレージの重要なメンバーを失うことはレースに影響を及ぼすが、我々はコントロールできていると思う」とウォルフが語ったとロイターが伝えた。

「全チームメンバーのなかでドライバーたちの行動を最も厳しく制限している。隠遁者のような生活をしなければならず、彼らにとって喜ばしい状況ではないが、そのように暮らしている」

「外食に出かけず、外部の人間と会うこともない。ミーティングも、Zoomなどを使い、エンジニアたちと同じ部屋で話すようなことはない」

「ドライバーたちは自分自身の部屋にとどまり、我々はできる限り彼らとの接触を避けている」

「彼らがそういった生活を送らなければならないのは残念なことだが、このような決定は彼らを守る上でいいことだと考えている」

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